サミー

KAPPEI カッペイのサミーのレビュー・感想・評価

KAPPEI カッペイ(2022年製作の映画)
2.6
「感想と作り」
原作漫画を未読…どころかあったことすら知らなかった。
それが前提として。

少年ジャンプ体現しているような内容だと思いました。
青春です。
*時代が変わって、今は違っていたらいたらすみません。読んでいたのが昔なので…
本作が映画のオリジナルだとしたら、脚本なり企画を考えた方は、ものすごい高い実力があると思いました。


本作は面白い。
きっとそれは一般的な少年の基本・根本を描いているからだと思います。
在りし日に少年だった人には受け入れることができるし楽しめるできる映画だと思いました。
はっきりいうと…
くっだらない!
作りも内容もね。
でも、くだらないでは片付けることのできないものがあり、それが本作を良いものとしている。

大半の一般の男の子ってこんな感じなんですよ。
あこがれたり妄想したり夢に見たり。
望むように何かをこなせる男の子って少ない。努力をしても結果を出せるようになるには時間がかかる。その時が来る頃にはもしかしたら少年を終えているかもしれない。
でも実は少年でいられる時間って少ないんですよね。
いつまでも少年でいたらダメですから。
*もちろん少年でも違う生き方や育ち方をされる方もいらっしゃいます。


それと…
男子の皆さんはしっかりと考えて欲しいことがあります。
自分の人生において何が最も欲しいものであったり大切なものであるか。
例えば、それが「最強」であっても構いません。
例えば、「お金」であっても構いません。
だとしたらそれが手に入ったならば「恋」や「愛」といった他のものが破れたとしても当然である・仕方がないと受け入れてください。
両方というのはムシが良すぎます。*もちろん両方手に入る方もいらっしゃいます。
でも望んだいずれかが手に入ったのですから、基本的には他の事柄は第二位に該当するものだと思って・感じてください。
人は変わるから、というならば、過去の栄光といったものは遠ざかっていくとお考えください。そう考えられないならば、きっと晩節が汚れてしまう時がくるでしょう。過去の栄光は心にこびりついてしまうものだからです。
「恋」、「愛」や「家族」といったものが1番大切・欲しいと望むならば、そのように生きていってください。

もしかしたらそれは生涯にわたって手に入らないかもしれません。
それに対して何人たりとも何かをいえるでしょうか?
努力がたらないって、生涯にわたる時間の総数を考えるならば、努力が足らないといいきれてしまう人なんて少ないと思います。それでもなお手に入らなかったのです。そのような方を下に見るなんてことは出来ようもありません。
人の一生ってそんなに軽くはありません。
それが過ぎ去った後は、ただ生きていくだけなのかもしれません。
人生は時に無常です。その時にかける言葉なんてないと思います。



「原作漫画があると知ってから…」
いまだに未読なのですが…
原作者の方はすごい方だなと思います。
*白泉社さんらしいですが…
少年ジャンプの核心をしっかりと持ち、実力を備えている方だと思います。
お見事です!
サミー

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