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地獄の曲り角のtheocatsのレビュー・感想・評価

地獄の曲り角(1959年製作の映画)
3.0
下卑た成り上がり暴力団の末路

主演俳優の演じ勝ち。それに尽きる。
野卑、強欲、身勝手、強い上昇志向、大胆恐れ知らず、そして詰めが甘い・・・

ストーリーも一介のチンピラがのさばる暴力団を襲撃ししまを乗っ取るなど(通常ありえないことだろうが、案の定リベンジを招く)、思いっきり振っているので分かりやすく、好まない暴力団映画と言えど胸がすく感じがしないわけでもない。
しかし、やはり醜く愚か、悲しさと哀れみ、嫌悪の対象であることから外れることもない。

脇役の大泉滉さんは晩年のコミカルさとは異なるシリアスさ。
その他鬼籍に入られた役者さんの若かりし頃の容貌を拝見できてある種の感慨あり。

申し分なくおきれいな南田洋子さんがあんな役どころであんな末路となったことが意外。
主演俳優がラストどうなったかは明確ではないが、間違いなく・・・

雰囲気が良く出ているドラム効果音など、昭和モノクロ時代の熱と勢いを感じさせてくれる作品でした。

002006
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