“自分の寂しさを他人の孤独で埋めるんじゃないよ。”
»高齢者専門の売春クラブ“茶飲友達（ティー・フレンド）”を設立した女性は、様々な事情を抱えるコールガールや組織を運営する若者らと家族のような絆を結び順調だったが。
はい、2013年に実際にあった高齢者売春クラブが摘発された事件を基にしていて…いろいろと考えながら見てしまってたのは確かで、なかなかの良作かと。
で、高齢者の寂しさにスポットを当てつつ、同時に家族ってテーマをも取り扱ってますが…この売春クラブに携わる若者たちもそれぞれに訳ありで、高齢者たちの言葉もいくつか印象に残る演出は巧み。
うん、結局はファミリーだと思ってたメンバーも窮地となれば、正に茶飲友達と変わらなくなる現実…寄り添えて輝ける場所は作ったものの、親身とは思えない言動もあったがゆえ、“承知です”の希薄さかと。
そう、もったいないのはラストの一つ前のシーン、雑にまとめてしまった感は否めずも…ラストのシーンは分からなくもないので、複雑な想いで見終えてはいました。
なお、俳優陣では、やはり岡本玲…個人的にじっくり見るのは初めてで、きっちりも喜怒哀楽の熱演でした。
さらには、 磯西真喜に瀧マキに岬ミレホらの女優陣が良きで、芸達者な渡辺哲もいい仕事してます。
