垂直落下式サミング

雨を告げる漂流団地の垂直落下式サミングのレビュー・感想・評価

雨を告げる漂流団地(2022年製作の映画)
2.8
アニメ声がキンキンして嫌。アニメ作品だから、観る前からそこんところは納得していたはずなんだけれど、小学校高学年の男児女児のショタ&ロリボイスが不愉快で仕方なかった。キモオタとしては大好物のはずのプロ声優の声が、なぜだか鼻につく。どうしてだろう?
自分にも近くにあるような日常の世界から、ドキドキするような冒険が始まっていくのは児童文学らしくていいけど、声が原因でシャットアウトしてしまうのは異常事態。これは元声豚の僕にとって、ちょっとした不可思議案件だった。
僕は、『ハウル』のキムタクも『風立ちぬ』の庵野秀明も、すべてを受け入れてきた側の人間なので、これまでアニメの声に対してこんなに拒否反応を起こすことなんてなかったし、ましてや本職のプロ声優の声がムリって、どうしてなのか?理由がわかんない。
ウェルメイドな劇場用アニメっぽい雰囲気をもった作品世界のなかで、アニメの甘ったるい声の子供たちが出てきてわちゃわちゃすんのが違和感すごくて、どうにも気持ち悪く感じてしまう。
そういえば、ジブリとか細田守とか新海誠とか、夏休みアニメの巨匠たちは、本職の声優をあまり使わない。そのほうがいいのかもな。前作の『ペンギンハイウェイ』は、普通にみれた気がするもん。くぎゅうが主役ではなく同級生だからいいのであって、登場人物が全員くぎゅう声だったら、やっぱキツかったと思う。そうよね、ショートケーキの上のイチゴはひとつでいいんだよ。
主題歌は、ずっと真夜中でいいのにの人。これもあんま好きじゃない。気になりすぎて、ストーリー入ってこなくて、ちょっと申し訳ないです。
そういえば、『鬼滅の刃』は映画館でみたらうるさくて仕方なかったのに、配信でみるぶんに普通にみれた。僕って男女問わずカン高い作り声みたいの苦手らしい。テレビのスピーカーだと気にならないけど、映画館でキンキンすんのは嬉しくない。