マクベスのほーこんそんのネタバレレビュー・内容・結末

この映画が見たいがためにApple TVに入りました。短いながらも圧巻の迫力。2015年版が史実を踏まえた「映画化」なのだとすれば、本作は「舞台化」したマクベスをそのままフィルムに起こしたような感じ。映画的なリアリティを追求するのではなく、戯曲としての要素を踏まえた作品のように感じました。

映画全体を通して、白と黒のコントラスが美しかったです。ラストシーンの、真っ白な光を埋め尽くすカラスの群れには鳥肌が立ちました。本当に素晴らしい作品ですが、強いていうならマクベスの最後のセリフが解釈違いでした。あのセリフは、希望を立たれたマクベスが最後の悪あがきでがなりたてているというイメージだったので、今回の全てを受け入れたかのような静かな語り口はちょっと不満です。ただ、そういった点を含めても、素晴らしい作品でした。