２/２＠シネマヴェーラ渋谷

日雇い労働者の暮らしをドキュメンタリーのように描く。

ドヤ街ムービーとして素晴らしかった！
笑っていいのか判断にこまる絶妙なエピソードの連続！

三國連太郎の体格の良さが際立っていた。

大坂志郎と西村晃の関係性がイイ！

山谷ドヤの悲喜こもごも。
50年代になると、山谷や釜ヶ崎といったドヤ街をドキュメンタリーチックに撮った映画が増えてくる。
当時の観客の多くが「それよりマシな生活」をし始めたんだろう。
とはいえ、70年代以降に作られた『色情めす市場』『追悼のざまめき』といった見世物、他人事めいたそれとは違い、いくら戯画化されていても自分たちの生活と地続きだという目線を感じる。

家族全員が心中できる量の睡眠薬を買う薬もなく、死に損なった家族の遠足エピソードはベタでも泣ける。

ルノワールのどん底みたいなバランス感覚で好きだったなあ