うどんさんの映画レビュー・感想・評価

うどん

うどん

映画(1727)
ドラマ(0)
アニメ(0)

華麗なる一族(1974年製作の映画)

4.3

巨万の富を得た銀行頭取一家の物語。

父・佐分利信はじめ一家の配役だけでも錚々たる面々だが端役まで濃い!

苦悩する長男と畜生祖父の二役を演じる仲代達矢。

部外者ながら裏番的立場の京マチ子の凄み。
>>続きを読む

白い巨塔(1966年製作の映画)

3.7

次期教授のポストを狙う外科医師。

唐沢寿明のドラマ版は見てたなー。

段々悪い顔になる田宮二郎。教授に収まった途端チョビ髭生やしちゃって現金笑

手術シーンは実際の資料映像なのかな?これは白黒で
>>続きを読む

ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ(2024年製作の映画)

4.2

本国での酷評は目にしていたけど惹き込まれる構成だった。予想外に真っ当な続編。

のっけからルーニー・テューンズ始まって驚き。(BGMまで同じとは)CATVで見てたなぁ😀

名残惜しいけど「アーサー
>>続きを読む

アンコールワット物語 美しき哀愁(1958年製作の映画)

3.5

戦時中に駐留していたカンボジアに再び訪れるエンジニア池部良。

全篇カンボジアで展開される海外ロケ映画。ミュージカルのような趣も。お話はかなりモッサリしている…

田崎潤や東野英治郎等黒塗りで現地
>>続きを読む

母の曲(1955年製作の映画)

4.1

しっかり者の娘と朗らか母さん。 娘の学祭を満喫する三益愛子母さん。そんな指差して笑われる程ひどい身なりじゃないだろうに⛱️

父と母の不和に苦悩し右往左往する安西郷子はお人形さんみたい。大学進学してか
>>続きを読む

プロジェクトA(1983年製作の映画)

4.5

現時点で私的ジャッキー映画最高傑作を更新。最初から最後まで面白すぎた。コントみたいな状況で次々と危険アクションをこなすジャッキーに惚れ惚れする。サモ・ハン、ユン・ピョウら仲間たちとの流れるようなコンビ>>続きを読む

大江戸の鬼(1947年製作の映画)

3.6

江戸で連続して起こる惨殺事件と般若の面の謎。

一途に長谷川一夫を想う高峰秀子がキュート。
ラストシーン、お歯黒になってるのが…🤭🎉

青春ジャズ娘(1953年製作の映画)

4.1

卒業後も結束し活動する事を誓う学生ジャズバンド。しかしドラマーが芸能プロに引き抜かれ…

当時のジャズブームを味わえる華やかな青春ドラマ。

片山明彦はじめ美男子揃いのメンバーの中で天知茂だけまとも
>>続きを読む

スカーフェイス(1983年製作の映画)

4.4

無茶な仕事を請け負い成り上がっていくマフィアの果てしなき欲望。

3時間の長尺だけど、全くダレなくて痺れた。度胸と凄みでギラギラなパチーノの狂演に目が釘付け。

クライマックス、妙にフューチャーさ
>>続きを読む

ランボー(1982年製作の映画)

4.2

劇場では初鑑賞。

戦友を訪ね田舎町にやってきたベトナム帰還兵の逃走劇。四面楚歌の中もがき続ける男の姿がただただ哀しい。目眩ましのために街の各施設を破壊していく様は狂気の沙汰。しかし全てはあの保安官
>>続きを読む

不毛地帯(1976年製作の映画)

4.0

11年に及ぶシベリア抑留から帰還した男が畑違いの商社に就職するが…

リスタートを決めたのに過去に囚われる切なさ…

仲代達矢の常に疲弊した虚ろな表情が印象的。丹波哲郎とは10歳違いだけど同期の親
>>続きを読む

横堀川(1966年製作の映画)

3.8

甲斐性のないまま早逝した夫に変わり寄席小屋を切り盛りする妻。

昆布屋の娘→呉服屋の嫁→寄席小屋の女将とどんな職にも適応し商才を磨く倍賞千恵子が逞しい。物件商談の場面でよくわかる夫ととの器量の差。
>>続きを読む

下妻物語(2004年製作の映画)

4.0

ゴスロリ✕スケバン。相反する二人の奇妙な友情物語。

キュートで毒舌なフカキョン。特攻服が似合いすぎる土屋アンナ。二人が表参道を練り歩く場面のシュールさ。唐突にアニメーションが始まる等尖った演出も面白
>>続きを読む

雪割草(1951年製作の映画)

4.2

夫の帰りを待つ妻の前に現れた小さな訪問者。

冒頭のとぼとぼ歩いていく坊やの背中から惹き込まれた。

奥さんがイイ人すぎて泣けてくる。たまに怖いカットがあり豹変するのではとヒヤヒヤした。 なかなか授
>>続きを読む

銭ゲバ(1970年製作の映画)

4.3

高校卒業間近の頃だったか、松山ケンイチのドラマ版を見てから原作も読んだ懐かしい作品。
唐十郎の熱演もあってある意味原作以上に怖さを感じた。最初の殺人があまりに唐突で笑っちゃう。

この作品があまりに強
>>続きを読む

暖簾(1958年製作の映画)

4.0

二世代に渡る乾物屋の物語。

商売人にとって暖簾がどんなに大事なものなのを説くオープニングから好き。

父・森繁から二男・森繁への世代交代。同じ顔で団結していく展開が微笑ましい。

武士道無残(1960年製作の映画)

4.3

主君の後を追うことが美徳とされていた時代。若君の名誉の為に切腹を命じられた若者は…

残された5日間の尊さ。そして当日…予期せぬ展開。命について終始考えさせられる無慈悲な物語。公開翌月に急逝した森美樹
>>続きを読む

集団左遷(1994年製作の映画)

3.9

新設された部署に押し込められ、無茶なノルマを課される首切り候補の不動産会社員達。

不条理リーマン喜劇という感じで面白かった。数字に追われていた新人の頃を思い出しちゃうなぁ…

録音環境の関係なの
>>続きを読む

悪魔と夜ふかし(2023年製作の映画)

3.5

深夜の生放送番組の司会者が視聴率低迷を脱するためにある仕掛けを試みるが…

まるで実際のテレビ番組をそのまま流している様な手法は斬新で面白かった。
夜中TV点けてこんな番組に遭遇したらチビっちゃう…
>>続きを読む

リトル・ダンサー デジタルリマスター版(2000年製作の映画)

4.6

父の勧めで拳闘を習う少年は隣のバレエダンスの練習風景に目を奪われ…

愛に溢れた素晴らしい作品だった。音楽の使い方良い。

頑固一徹だった父が息子の才能と熱意に気付き徐々に寄り添っていく姿に胸打た
>>続きを読む

にっぽん昆虫記(1963年製作の映画)

4.3

戦後田舎から上京し売春斡旋に手を染めていく女性の話。

悲劇と喜劇は紙一重?

逞しく図太い女性を演じる左幸子が圧巻。

ターニングポイントで止め絵になる演出も面白い。

今村昌平監督作の中では『
>>続きを読む

網走番外地(1965年製作の映画)

4.1

シリーズ一作目!完全初見。

刑期満了まで一ヶ月の所で望まない脱走に巻き込まれる建さん。

ここでも南原宏治の狂的演技が光る。二枚目なのにこういう役がハマるなぁ。

『直撃地獄拳 大逆転』のアラカ
>>続きを読む

シビル・ウォー アメリカ最後の日(2024年製作の映画)

4.3

もし米国で内戦が起きたら…最前線に向かう戦場カメラマンの視点から描かれる現状。

争っている理由もハッキリ把握出来ないまま惨状に放り出される没入感+居心地の悪さのダブルパンチにやられた。

エンド
>>続きを読む

死の棘(1990年製作の映画)

4.2

発端は夫の浮気。 お互いターン制のように常軌を逸した行動をとり片方が折れる🙏の繰り返しなのだがなんだろうこのブラックな面白さは。いつ崩壊してもおかしくないハラハラ感?

一番気の毒だったのは間に挟ま
>>続きを読む

さらば箱舟(1982年製作の映画)

3.7

いとこ同士ながら愛しあう2人とそれを蔑む村人たち。

寺山修司の遺作とのこと。 難解!山崎努が原田芳雄をぶっ刺して小川真由美と逃走を図る辺りからついて行けなくなっちゃった。理解は追いつかないが退屈は
>>続きを読む

獄門島(1977年製作の映画)

3.6

昭和21年、友人の依頼である島を訪ねる金田一耕助。 

三姉妹の死に様がそれぞれインパクト凄い。

原作と犯人を変えたとの話だけど、動機付けが弱いと感じたのはその辺が関係してるのだろうか。

『越後奥三面―山に生かされた日々』デジタルリマスター版(2023年製作の映画)

4.1

ダム建設で底に沈む事が決まった集落に住む人々の暮らしに密着したドキュメント。

新潟にこんな場所があった事すら知らなかった…

カメラに映る人々の多くは熟年の方々。長年暮らしてきた故郷から立ち退きを迫
>>続きを読む

Shall we ダンス?(1996年製作の映画)

4.2

ある憧れから社交ダンスを習い始める中年サラリーマン。

動機はともかくダンスの魅力に目覚めていく役所広司の姿に感情移入。

草刈民代の浮世離れした存在感は憧れの人にピッタリ。

日常の鬱憤をぶつける様
>>続きを読む

ビートルジュース ビートルジュース(2024年製作の映画)

4.1

その名を3度呼ぶべからず…

むか〜しUSJでショーを見たなぁ。ユーモア満載のブラックコメディで面白かった。

死因が肉体に刻み込まれたまま楽しく暮らす霊界の住人たちのビジュアルが強烈!凄いセンスだ
>>続きを読む

シティーハンター(2024年製作の映画)

4.0

期間限定上映とはいえ朝イチの回から満席で驚き!原作へのリスペクトを感じる実写化。
見慣れた風景が沢山出てくるのも楽しい。出来れば何回も写るTOHOシネマズ新宿で観たかった笑

鈴木亮平、どの作品で
>>続きを読む

ヒットマン(2023年製作の映画)

3.8

大学講師の裏の顔は偽殺し屋!?

実在の人物を題材にした作品とのこと。

冴えない講師が演技力と話術で才能を開花させていく展開が痛快。

クライマックスのあのえげつない展開はちょっとビックリした。
>>続きを読む

丘は花ざかり(1952年製作の映画)

4.3

東宝設立20周年記念作だけに華やかな出演陣。
基本小粋な会話劇だがシビアな場面も。

山村聰のあの説法、厚意は伝わるが流石に杉葉子が不憫になる。既婚子持ちの姉・木暮実千代の密会の方が見ていて危うい印
>>続きを読む

華麗なる追跡(1975年製作の映画)

4.0

冤罪で獄中死した父の無念を晴らすべく黒幕を追う秘密捜査官。

悦っちゃん七変化!男装が藤竜也感あってキマってる。ちっさいおっさん扱いされマッハ文朱と対決。

マスコットキャラ的な扱いだったあの兄妹
>>続きを読む

修羅雪姫 怨み恋歌(1974年製作の映画)

4.1

死刑執行当日、秘密警察なる組織に助けられ、ある人物の暗殺を依頼されるお雪。

作品のテーマごと変わってしまった感はあるけど、見所満載な続編。

伊丹十三&原田芳雄の確執の兄弟に黒幕・岸田森、唖者の
>>続きを読む

桜の森の満開の下(1975年製作の映画)

3.5

満開の桜道を通ると気が狂ってしまうという伝説。

山賊・若山富三郎を手玉に取ってしまう魔性・岩下志麻の妖しい美しさ。

山賊「あんたは美しすぎる!」監督の本音の告白のように聞こえてしまう🤭

この神聖なお転婆娘(1956年製作の映画)

3.8

ひょんなことから雇い主の娘の身柄を預かることになる店の花形歌手。

ドタバタミュージカルコメディ。

ブリジット・バルドー主演作を初めて観た。あどけない顔にギャップ満点の豊満ボディ。これは人気が出るわ
>>続きを読む