てる

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービーのてるのレビュー・感想・評価

4.1
面白かった。
エンターテインメントだった。むしろアトラクションだ。小学生くらいの子どもに丁度いいのではないか。コメディありのアクションファンタジーでした。

とにかくマリオ愛に溢れた作品だった。至るところにオマージュが捧げられていた。冒頭での2Dゲームのような横スクロールの映像はこの作品をプレイしたことがある人であれば、誰もが喜ぶシーンだと思う。あと、ドンキーコングが出てきたり、何気にディディが出ていたり、マリオカートがあったり、しかもそのマリオカートのゲームでのアイテムをここぞとばかりに使っているのは何とも嬉しい。

世界観も面白い。
配管工のマリオ兄弟の手袋を揶揄したり、現実との差を軽くいじっているのが面白い。そういえばそういうところに注目したことがない。幼い頃からマリオを観ているので、配管工とはいえ、マリオの格好に疑問を持ったことがなかったが、実際にいたら変な男だよね。
そういえばキノコを食べてパワーアップしていたなぁとか、そういえば大きくなったりしていたなぁとか、ダメージを受けたら元の姿に戻るなんてのもあった。そういう世界観の設定を忠実に再現しているのはかなり好感を持てる。

話しも面白い。90分と短い尺だったが、まとまっているし、起承転結があった。最後にブルックリンに戻ってきてクッパをやっつけるのもカッコいい。まさにヒーローでした。あの辺はマーベルみたいでカッコ良かったよね。
マリオブラザーズっていうタイトルを忘れてないってのも良かった。ルイージがあまりにも弱すぎるキャラで活躍しないまま終わるのかと思いきや、最後にきちんと活躍するポイントを残しているのは嬉しい。そうそう、これは兄弟愛の作品だったよねって思い出した。

そして、映像のクオリティが凄まじい。なんかもう質感がわかるもんね。固そうとか柔らかそうとかそんなことはもちろんのこと、細かい生地の繊維まできっちり見えるってすごくない? 3D作品で3Dで良かったと思う作品は少ないけど、この作品は3Dで観るのが正解だった。アニメーションと3Dって相性が良い。いやいや、これはイルミネーションの技術がすごいんだろうね。映像の技術がどんどん進歩してるってのを実感しました。

本当に大満足の作品でした。今度はUSJでマリオを楽しもう。
てる

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