この映画の世界には独自のルールと常識が存在し、鑑賞者はそれを納得済みであるという前提に基づき物語が進行していく。
あらゆる問題や困難の解決方法は予め用意されており、登場人物たちの行動はその答え合わせをしているにすぎない。
つまり、これをごく簡単な言葉で表すと「ご都合主義」と呼ばれるものになります。
あれもしたい、これもしたいという欲が強すぎて、要素を詰め込み過ぎている所為なのか、展開があまりにも目まぐるしく、登場人物たちの中の一人がピンチに見舞われても、その次のカットであっという間に危機を脱してしまうものだから、ハラハラもドキドキもしません。
正直、見終わった後、殆ど何も印象に残りませんでした。
テレビゲームを映画化するというお遊びのような企画なのだから、無邪気に、無責任に楽しめばよいという考え方もあるでしょう。
ただ、私にはハリウッドのオタクどもが、羽目を外して無責任にふざけているようにしか見えなかったのです。