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ダ・ヴィンチは誰に微笑むのyasu555overseasのネタバレレビュー・内容・結末

ダ・ヴィンチは誰に微笑む(2021年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

2年前に映画館で観ました。

美術界に潜む闇と巨額の取引を生々しく実態を暴いていくミステリー小説と芸術を超えたノンフィクション・ミステリー・ドキュメンタリー映画です。

アート界で陰謀、競売、激震が走らせた!?
1枚の絵画がオークションで競売にかけられて、「レオナルド・L・ダヴィンチ」の最後の絵画とされる "男性版モナリザ: サルバトール・ムンディ"はイエス・キリストを描いた肖像画とされる。描かれたのは1500年頃とされているが、長らく行方不明となっていた。その目は私たちを見つめており、片手の指は交差され、もう片方の手は透明の水晶玉を持っている。美術史上最高額の5億5000万ドル(約510億円)で落札された絵画は落札当時から落札者をめぐって様々な憶測を呼んでおり、いつ一般公開されるか注目が集まっているが、現在の所有者や所在地はいまだ謎に包まれている話です。



アメリカ美術商人ロバート・サイモンらが僅か1175ドル(日本円で約13万円)で購入。(2005年に実際に行った話)インタビューしたアメリカ美術商人のドキュメンタリーシーンで)
著名保存修復士により修復作業を進め模写ではなく原画である可能性が浮上したのが凄い話でした。(ドキュメンタリーシーンで実際の2006年〜2007年に修復作業を進めた話)

ダ・ヴィンチの権威である研究者たちがロンドンのナショナルギャラリーに集まり調査した結果、本物のダ・ヴィンチ作品であるという結論に至った話が凄いです。(実際の2008年)ドキュメンタリーシーンで)

ロンドン・ナショナル・ギャラリー「L・ダ・ヴィンチ展」にて新発見の真作として公に発表。(実際の2011年~2012年)ドキュメンタリーシーンで)

2013年でスイス美術商イブ・ブービエが8000万ドル(約100憶)で購入し、その後、ロシアの大富豪ドミトリー・リボロフレフへ1億2750万ドル(約157億円)で売却。(2人は不当な売値として長年裁判で争う事に)高値な絵画を巡った凄い裁判の争いでした。ドキュメンタリーシーンで)

ドミトリー・リボロフレフ所有の本作は、世界各国で展示された後、オークションにて世界最高額の5億5000万ドル(five hundred million five thousand dollars)(約510億円)にて取引され、売却される。落札者は発表されなかった。(実際の2017年にこんな出来事があったとは絵画を巡る凄い高値の取引の話でした)
アブダビ文化観光省が本国ルーブル美術館の為に購入されてたが、展示はなかった。それどころか、アブダビ文化観光省は存在しないことが判明。(実際の2018年にあった話)


パリルーブル美術館が、ダ・ヴィンチ没後500年記念の展示会での出品を交渉するも成立せず、この交渉を最後に、現在に至るまで絵画の所在ははっきりしていない。(実際の2019年に行われた話)

意外な身元を明かすコレクター、手数料を騙し取る仲介者、「サルバトール・ムンディ」の魅力に利用されたレオナルド・ディカプリオ(彼の名前が同じやから、偶然を呼んだ運命か?)、巧妙なプレゼンでオークションを操作するマーケティングマン、国際政治での暗躍が噂されるある国の王子(アラブ王国の王子又は皇太子)、「ダ・ヴィンチの弟子による作品だ」と断言する権威も現れ、そして遂に、510億円の出所が明かされるが、それはルーブル美術館を巻き込んだ、新たな謎の始まりが起こったというドキュメンタリーシーンで何のために謎を呼んで張り巡らす迷宮入りな陰謀説にしたのか??!!視聴者に「サルバトール・ムンディ」は何の為の価値があった絵画なのか??!! 考えを試させられるように陰謀に満ちた映画でもあり、ニューヨークの美術館で展示された「サルバトール・ムンディ」を観て惹きつけられて感動させられた人々や利用されて魅了されながら見たレオナルド・ディカプリオがそれぐらいに人々を惹きつけるように魅了させる不思議な魔法があるって事を理解しました(自分なりな見解と理解による考え)
誰が1番得して、誰が1番損したか??
謎を呼んで世界各国の美術家を巻き込んで美術の陰謀を張り巡らかした高値な絵画の話で様々な陰謀を考えさせられる迷宮入りなカラクリに凝らせた難しいノンフィクション・ミステリー・ドキュメンタリー映画でした。

“Salvator Mundi”(サルバトール・ムンディ)

タイトルはラテン語で「世界の救世主」を意味し、500年前に描かれたレオナルド・ダ・ヴィンチの最後の作品とされ、イエス・キリストを描いた肖像画とされる。描かれたのは1500年頃とされているが、長らく行方不明となっていた。その目は私たちを見つめており、片手の指は交差され、もう片方の手は透明の水晶玉を持っている。
美術史上最高額の約510億円で落札された同作は、落札当時から落札者をめぐって様々な憶測を呼んでおり、いつ一般公開されるか注目が集まっているが、現在の所有者や所在地はいまだ謎に包まれている。