1970'sへのリスペクトと賞賛をしっかり感じつつ、PTAとしてのオリジナリティを足してきている感じがあってとても良い作品だった。冒頭から何か起こりそうなワクワク感と何も起こらないグズり具合がさすが。
お得意の長さと後半の目まぐるしい展開はPTAらしさというか、常套句という感じ。
2人の関係値が主題なのか、ヒロインが主題なのか絶妙に判断しにくい感じになっていて、そこも中々よかった。
ストーリーも最終盤以外はとてもスローリーに進んでいくのに加えて長回しで見せるカットが流石の多さ。ここは途中ちょっと飽きちゃったかも。序盤の長回しとかは素敵だったんだけども…。
お互いがお互いを補完しあってるからこそバラバラだとうまくいかない的な流れかと思いきやそうでもなくて交互にうまく行ったり行かなかったりするのもクスッときてよかった。
HAIM姉妹どころか家族も出てて一家総出での出演には笑ってしまった。アラナハイムの演技はとても良かった。
音楽がめちゃくちゃ良かった。場面ごとにしっかりと刺さる選曲で素晴らしかった。特にDJの曲振りからのドアーズは最高だった。冒頭の選曲も素晴らしかった。
キャスト★★★★☆4.2/5.0
ストーリー★★★★☆3.8/5.0
演出★★★★☆4.0/5.0
映像★★★☆☆3.8/5.0
音楽★★★★☆4.4/5.0
プロット★★★★☆4.0/5.0
全体★★★★☆4.1/5.0