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ダンサー・イン・ザ・ダーク 4Kデジタルリマスター版のyarnのレビュー・感想・評価

4.4
劇場で上映していたため鑑賞。

平日のレイトショーで
お客さんが自分を含め3人だけだった。

最初の色が変化していく映像は
なにを表していたんだろう?

鬱映画と呼ばれるものは好きだけど、
次の日まで引きずったから
結構インパクト強い映画だった。

セルマは確かに可哀想。
悲惨な物語ではあるけど。
ミュージカルシーンが辛い時ばかりで、
現実逃避をしているんだなと思った。
息子への愛情というよりも
息子の目を治すことに執着している
ように思えた。
じゃなきゃ面会の時に、ジーンへ
言葉くらいかけてあげてっていう
友人たちの言葉を突っぱねない。

現代で言う子育てを通じて
自分の人生の後悔ポイントを
リベンジしたい親のような…

自分の命よりも大切なのはわかったけど
もっと他のやり方があったんじゃないか
ともやもやせざるを得ない。

金に困ってる知人に
貯金をする話をするのは不用心すぎるし
目が見えなくなってきたのに
夜勤増やすのも友人の意見が正しい。
殺した相手との約束を、
裁判の場でも守るのもなぜ?
息子に知られるのがダメなの?
自分は失明する将来をいつ知ったの?

境遇を考えると視野が狭くなるのは
仕方ないけど。

後から考えると疑問点多いけど
鑑賞中は泣いてた。
列車のシーンのミュージカルと
絞首台までの107歩のところは
劇場で観てよかったと思う。

序盤カメラワークに慣れず
気持ち悪かったけどコツを掴んだ。
自分がその場にいると思うくらい
近い映像がドキュメンタリーらしく
感じるのかな。

ミュージカルシーン、銃の音、
最後の絞首台が開く音以外は
基本的に静かだったから上記のシーンで
特に音が大きく感じるくらい印象的だった

展開が飽きなくて2時間半が
あっと今に過ぎた。


ビョークの声を
歌声以外で聴くのが新鮮で興奮した。
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