8888

ダンサー・イン・ザ・ダーク 4Kデジタルリマスター版の8888のレビュー・感想・評価

4.8
久しぶりに映画で涙が出た。

なんだかこの先進んでいった自分の結末になるのかもしれないという恐怖やこのままでいいのかなという迷い、共感で殺されそうになった。自分の信念が結末を左右する引き金になったり、人はみんな所詮人に過ぎないことだったり、そんな絶望や虚無感に襲われても自分勝手にやりきれなかったり、そんなこんなで生きることが辛いことだったり。でもそんな自分がもしいなくなっても、自分のことを覚えてくれる人がいるという安堵感があったり。
生殺与奪の権利を自分が持っている限りはとにかく生きていようと思えた。もし権利を失った時どうしたいかはまだわからない。
救いようのないストーリーとか胸糞とか言われているけれど、自分にとってはとても美しく見えた。人間讃歌の物語。
途中のセリフでもでてくる最後の歌のあの歌詞を忘れることはない。
8888

8888