ノットステア

ゴッドファーザーPART IIIのノットステアのレビュー・感想・評価

ゴッドファーザーPART III(1990年製作の映画)
4.0
お手元にオレンジジュースを。



○お酒と映画1
PARTⅡでマイケルたちが飲んでたボトルに~VOISIERという文字が書かれていた。気になって調べてみたらCOURVOISIER(クルボアジェ社)のコニャックを飲んでいたということがわかった。

私はそれまでコニャックを飲んだことがなかったはず。そもそもブランデーをあまり飲んでこなかった。紅茶に少し垂らして飲むくらい。。。紅茶にウイスキー入れるのも好きだけど。。。

映画『ゴッドファーザー』といえばコニャック。せっかくだから最後のPARTⅢはブランデーを飲みながら観ようと思った。
3日連続で『ゴッドファーザー』全作品を頑張って観るぞ!(映画を観るのに頑張るとはなんなんだとも思うが)と決めていたので、3日目、つまりPARTⅢを観る日、仕事終わりにスーパーを回った。ついでにカクテルの『ゴッドファーザー』も作って飲もうと思い、アマレットリキュールも探した。
映画を観てるときも楽しいんだけど、映画を満喫するためにお酒を探して自転車を漕いでるときが楽しくて、幸せを感じた。
ブランデーはいろんなスーパーに「Suntory Brandy V.O」640mlだけはあった。サンドラッグが安かった。でも買わずに保留。
酒の種類が豊富だったのはいなげや。結局いなげやで、コニャックを購入した。「Hennessy VERY SPECIAL COGNAC」200ml。これで1000円くらいだし、3時間で飲みきるわけでもないから、映画館に行くよりもお酒を買ったほうが安く済む。自分のペースで映画も観ることができるし。。家呑み映画は最高だ。
アマレットリキュールは見つけられなかったので、ゴッドファーザーというカクテルは後日。。。まぁ、映画の中にカクテルのゴッドファーザーは出てこないからいいか。

夜。『ゴッドファーザーPARTⅢ』を観る。僕の手元にはコニャック。
マイケルは糖尿病だった。そういえばPARTⅡからケーキとかよく食べてたな。マイケルは、薬を飲んで血糖値が下がったのか、具合が悪くなり、オレンジジュースなど甘いものを貰う。お酒を飲むシーンを見つけられなかった。。少なくとも、マイケルが良い雰囲気でお酒を飲むことはなかった。。。

マイケルの糖尿病が1型なのか2型なのかとか、発症の原因もわからないけど、ちょっと調べてみた。2型の原因は食生活、運動不足、ストレス、生活習慣。食生活に関しては甘いものを食べるシーンがPARTⅢでもある。冒頭でケーキを食べてる。
ストレスがあると甘いものを食べたくなる。マイケルも相当なストレスがあった。
甘いものを食べすぎたから糖尿病になったのか、ストレスが原因で糖尿病になったのか、ストレスから甘いものを食べすぎて糖尿病になったのか。それはわからないけど、マイケルがずっと悔やんでいたことがあった。

以下、ネタバレあり。
















マイケルが悔いていたこと。それは実の兄のフレドを殺したこと。自分で殺したわせではないが、殺しの命令をした。

ヴィトーは筋の通った男だった。
合法的な組織を目指すマイケル。マイケルの新事業の手伝いをさせてもらえないマフィアたちは納得がいかない。



○印象的なセリフ
・靴の中の石(を取り除く)



○『ゴッドファーザーPARTⅢ』を見て、以下のコラムを思い出した。コラムの筆者の高島鈴さんの論はマイケルにも当てはまると思う。
家族を守るため、マイケルはドンになる。ドンとしてのし上がるほどに苦しみは大きくなる。


以下、高島鈴「くたばれ、本能。ようこそ、連帯。」「第2回 罠の外を知っているか?――『呪術廻戦』論(2)」webちくまから引用

 一度足を踏み入れ(させられ)てしまえば、もうこの思考パターンからは出られない。問題があると感じていても、それを解決する余裕や想像力は過酷な労働が削り取っていくだろう。
 歴史学者の松沢裕作は、努力すれば報われる=報われない者は努力していない、と考える「通俗道徳」思想に、社会不安に襲われた明治期の人々が自ら嵌まり込んでいった過程を、「通俗道徳のわな」と呼んでいる。
 身動きの取れない罠の中を生きるためにできる最善の行動が「我を通」すために「強くなる」ことならば、主体は呪術師労働モデルへの適応をより激しく要請され、罠はさらに深く食い込むだろう。



○お酒と映画2
後日、行きつけの酒屋とカクヤスに行ってみた。

行きつけの酒屋にはクルボアジェの700mlがあった。4500円。酒屋高い。スーパーで見つけたブランデーもあったけど、スーパーの方が安い。安いうえにポイントも貯まるし。酒屋ではなかなか買えないわ。※この酒屋で買うのは日本酒が多い。醸し人九平次という日本酒が美味しい。。。ここでしか買えないということはないけど、ここでなら買える珍しい酒がある。
酒をネットで買うこともあるけど、酒が並んでいるのを見るだけでも楽しい。酒屋は欠かせない。

カクヤスも品揃えが良かった。ブランデーもいくつかあった。クルボアジェのものはなかったけど。
アマレットリキュールは職場の近くのスーパーや、行きつけの酒屋にもあった。だけど、どれも700mlで2000円をこえる値段だった。ゴッドファーザーだけじゃなく、フレンチコネクション、ゴッドマザーを作ったとしてもなかなか飲みきれる気がしない。私、ビールが好きだし。。。
カクヤスには200mlのものがあった。1000円しないくらい。量からするとお高い。700mlを買ったほうがお得だけど、、、とりあえず200mlを購入。それでもネットで買うよりは安い。

ブランデー飲み比べ。
美味しいなぁ、ブランデー。カクヤスに行けばあることがわかったし、いろいろ飲み比べてみようかしら。

「Suntory Brandy V.O」37%と「Hennessy VERY SPECIAL COGNAC」40%の飲み比べ。同じ量で比べると値段は3倍くらい違う。
映画『ゴッドファーザー』を観ながらの「Hennessy VERY SPECIAL COGNAC」は気分もあいまってか、めっちゃ美味しかった。
さすがコニャック。「Suntory Brandy V.O」とは全然違う。グラスに入れたときの香りが違う。コニャックはいい香りがぷんぷんしてくる。「Suntory Brandy V.O」は香りがあまりない。飲み比べちゃうから気づいちゃうのかもしれないけども。

そういえば、ヘネシーって、ジョージ・レーゼンビーが『女王陛下の007』で飲んでた??

カクテルのゴッドファーザーを作って飲んだ。バランタイン7年とアマレットを3対1で合わせた。寒いから氷なし。前にバーで飲んだのを思い出した。杏仁豆腐のような味。杏仁豆腐が好きだから当然これも好き。しばらく飲んでなかったから忘れてた味。アマレットリキュールだけでも飲んでみたが、味が強過ぎた。嫌いじゃないけど。ウイスキーとアマレットを1対1とか2対1とか好みで変えるのもいい。
料理するときに味見しすぎてわけわからなくなるのと同じで、カクテルのゴッドファーザーも一日1杯で十分。配分変えてもだんだんわからなくなってくる。