大作の最後、三作目はマイケルの苦悩と悔恨でした。
はっきり言えば前2作品と比べて地味です。
あまりにも暗いです。
でも、これが無かったら完成しない。
マイケルの時もそうだったが、今作でも新たなドンが立つ時、表情がガラッと変わる事に権力の恐ろしさを感じる。
どうしても噛み合わないケイとマイケル。
ケイはドンになる前のマイケル自身だと思う。
クリーンさを求めたらドンとしてはやっていけない。本来はケイの様にクリーンに生きたかった事を思うと、ケイはマイケルの理想なのかも。
1作目の様な勢いは無いし、2作目と比べるとストーリーの壮大な広がりも少ない。
でもこれでいいんだと思う。
勢いや広がりではなく、静かな深みがあるから。
対比の仕方は今回は多少地味だが相変わらず見事。
ストーリーの締めは虚無。
親子二代から次の世代へ。
時代は変わりファミリーの衰退が目立つのは、当然の流れか。
アルパチーノの慟哭のシーンは流石の一言でした。
この三作でいろいろなパーティーで踊るシーンがあったが、それはまさに幸せの象徴だったんだ。
あらためて、音楽もストーリーも構成も全てが完璧な流れになっていた3作品でした。
多分、年とってから見たからこそわかる部分もあったと思う。
見て良かった。
長いからと敬遠したら勿体ない傑作でした。
どうでもいいけど、
職場の飲むと寝てしまう人が、先日も当然のように飲んで椅子で寝ていたのを見て。
「ゴッドファーザーの最後みたいに倒れないかなーww」と言っていたオジサマが居まして。
実際見た後に、もうそればかりフラッシュバックしてくるので、ちょっと迷惑、、、
(ぐでんぐでんでも倒れない不思議)
