Hoshi

幾多の北のHoshiのレビュー・感想・評価

幾多の北(2021年製作の映画)
4.2
一度目は体調万全でなかったせいで、気づけば何度も目を開ける自分を自覚する(いつのまに閉じたのか、寝落ちしたことも気づかず)。

後ろ髪引かれる難解さのため翌日仕事終わりに別のシネマで再挑戦。
シェマを手に入れてもう一度見てみるが良さそうな作品。

二度目はもっと自分の思考を客観的に見ながら画面を見る余裕が持てた。前後の文脈を期待せず、散文詩の気持ちで読み進めていくのが良い(パンフレットで俯瞰するとさらによい)、自分とリンクするだろうか、この言葉からわたしは何を連想するだろうか、なんならちょっと気味の悪いこの映像をなぜわたしは見続けているのだろうか、こんな思考をするのは集中していないからなのか、作品の意図する触発が起きているからなのか、静かに蠢く思考の渦を楽しむのがよい作品。
映画館でこれをみると決めた他の不思議な観覧者に湧く謎の友情(みんなの気持ちは違うようで、ものすごい速さで解散していった)

ミニミニポッケの庭の中(あれ、外?)も骨噛みもよい。ミニミニポッケが特によい。
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