切実で丁寧な慈悲に満ちたプロパガンダ映画といった感じやった。
見た後は当事者のキツい状況を具体的に詳細に見せられるので「無知は罪。知らないことで人を傷付ける。」とか「自分の生活圏の外で今も苦難の中で生きる人を忘れたらあかんな。」とか勉強意欲と他者理解の気持ちを駆り立てられる。
結局自分は漫画より映画が好きなんや。それは間違いない。人としての実在感説得力は人が体現するのが1番良い。変な作者の解釈でデフォルメする余地が明らかに少なくなるから。
音楽よりも映画。感情を誤魔化して一方向にまとめたりしないから。全てを描いてそのまま出せるから。
小説よりも映画。この声この見た目という否応も無さがちゃんと伝わるから。顔の良さ(悪さ)で生まれてくるものは絶対ある。
映画つお。
つおいというか誤解しづらい言うことや。
でも、音楽漫画小説も見た人のテンション上げたり下げたりの揺さぶる力は強烈よ?
それで、見てる時ずっと「創作物が実利を生むか」言うことを考えてた。これ見て何人の人がこの問題に関心は持ってもアクションを起こすやろ。『シンウルトラマン』を見てどれくらい日本人のGDPは上がったやろ。子供達にロマンを与えたんか?
2千円近く払わな見られへんそれをスッと払える人しか見られへん映画ってなんなんやろ。フリーターやから見れた平日の昼間まばらにいるおじいちゃんおばあちゃんに囲まれて見た多少は意識高そうな人がまず見るであろうこの映画はなんなんやろ。
地上波のゴールデンタイムに流して欲しいな。テレビ持ってへんとあかんか。でもその方がいっぱいの人が見れそう。
「知ることから始めよう。」はマジで聞き飽きた。やれる状況におる人は「やっていくことから始めよう。」で行かなね。
でも俺は今日もバイト行って漫画描いて映画見るだけや!あーー!ゔーー…?!