調伏系V魔虚羅

ザ・トリップの調伏系V魔虚羅のレビュー・感想・評価

ザ・トリップ(2021年製作の映画)
4.0
完全に破綻している結婚生活。そんな生き地獄に終止符を打つ為に互いが互いを殺そうと画策しながら、表向きは夫婦の楽しい旅行として偽るも、血塗れなハプニングが次々と勃発。監督はB級ゾンビ映画ファンの心を鷲掴みにした、処刑山シリーズのトミー・ウィルコラ。本作もB級映画テイスト全開!軽快なグロと血飛沫でスリラーとコメディ、2つのジャンルのギリギリのラインを攻める。夫婦の殺し合いに刑務所からの逃亡犯×3も加わり、血塗ろもいいとこのバトル・ロワイアルかよってぐらいの戦いに発展する展開は最高に面白い。なんだかんだで夫婦はやっぱり夫婦だし、ラストも爽快で見応えしかない一本。トミー・ウィルコラ監督作の特徴として、観客に媚びるようなわざとらしい笑いが一切無いことが挙げられますが、本作もしっかりとその特徴もおさえてくれます。本人達は真剣にやってんのになんか空回りしてるから笑えちゃう。スリラージャンルで笑えるって本当に凄いよ。
調伏系V魔虚羅

調伏系V魔虚羅