ねぎおSTOPWAR

復讐は私にまかせてのねぎおSTOPWARのレビュー・感想・評価

復讐は私にまかせて(2021年製作の映画)
3.7
撮影が芦澤明子さん。

TIFF2021で数多くの作品が上映される中、それがこの映画を選んだ理由です!

「ウッジョブ」や沖田監督の「南極料理人」「モヒカン故郷に帰る」そしてあの、《ストーリーを重視しすぎて映像が面白くない》(失礼!)深田監督の映画に安定した画を提供した「海を駆ける」でいよいよ「この人すっげーなあ」と大好きなカメラマンになりました。
(黒澤清作品はあえて入れていませんので追及しないでください!ww)
どうやら映画界でも芦沢さんのスケジュールが空くのをみんな待っているようでね、大変ですね・・・・・。

今作はインドネシア/シンガポール/ドイツの製作。
昨年のTIFF内、Tokyo Gap-Financing Market 2020で見事支援を勝ち得た作品。
その諸々の条件や特典としてなんらかあったのかもしれませんが、彼女もその能力をすり減らすよりももっと広く何かを掴みに行ったってことでしょうか。そんな風に考えたから、「こりゃ見届けなくちゃ!」って。

こういったTokyo Gap-Financing Marketのような企画を日本が提供するのは素晴らしいです!芦沢さんの後を追う若き才能がもっと世界に出るチャンスとして利用してはどうかと思います。今回も芦沢さんだけじゃなく、通訳さんはもちろんハマダさんというセカンドカメラマンの名前もあったかと思います。

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あっ作品のこと何にも言ってなかった!

インドネシアの話。
インポテンツの男性と武術家の女性が軸になり展開するアクション+ラブストーリー???


暴力や不倫、略奪、殺人がこんなに行われているとはね、思っていませんが、そうした中に見えるインドネシアの人々の恋愛や執念や・・特に出生率と避妊しない男のことなど、生活や価値観が垣間見えるのも良いですね。
結婚式の正装ってイスラム教の服なんでしょうか??
映画を観る限り、主人公女性の被り物はなく、酒はときどきあったり・・特にそこは入れ込まなかったのですかね。

全体としてシリアスなものをタッチとしてコミカルに描いています。
シーンの切り替わりになんだか不穏な音が使われるんです!これはお国柄と言うか面白いセンスだなあって思いました。
また、タイトルが何を意味するかを考えながら観るのが良いと思います。