マサルさん

雨に叫べばのマサルさんのレビュー・感想・評価

雨に叫べば(2021年製作の映画)
2.6
舞台は1980年代の映画業界。新人女性映画監督の撮影の苦労が描かれる。終盤には痛快な展開になる……とはいえ、それまでのパワハラ・セクハラやコミュニケーションが回らない様子が見ていて苦痛。くわえて、クビからの展開があまりにもご都合主義ではあったので(松本まりか演じるヒロインの過去とのリンク&撮影助手とのガールズトークなどが転機だとは思うけど納得度が低い)、個人的にはカタルシスは薄めに感じた。
名バイプレイヤーや役者が脇を固める中で、特に主演俳優役を演じた大山真絵子・須賀健太(裸にさせられる役が結構多い印象)の文字通り体当たりな演技と、各場面における矢柴俊博の緩衝材的な見せ場がよかった。
オーラスのミュージカルシーンが謎と言えば謎だけど、映画的と言えば映画的。ただ唐突感は否めなかった感じは残りました。