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オッペンハイマーの社会学者のレビュー・感想・評価

オッペンハイマー(2023年製作の映画)
4.5
いい映画だった。正直日本人として複雑な感情はあったが、それを差し引いてもいい映画だった。
内容は大きく分けて、原爆にかかわるもの、そしてオッペンハイマー自身の政治的な過去に関するものだ。決して原爆を肯定・礼賛したアメリカ万歳の映画ではない。
この映画は日本国民のみならず、全世界の人に見てもらいたい、そう思わせる内容だった。なぜ日本で今まで公開しなかったのかが謎だ。(映画館はほぼ満席でした。)
3時間にもおよぶ内容だったが長いと思わせない、それがクリストファー・ノーラン監督の映画作りのうまさだろう。
またマット・デイモンやジョシュ・ハートネット等、自身が20年前の大学時代によく見た俳優が出てきて新鮮だった。流石に当時に比べると年齢を重ね、貫禄がついた感じがしたが・・・。

(追記)思い出したので追記します。3時間原爆の内容、そして最後オッペンハイマーの苦悩を見て、自身映画館から出てきた直後幸せそうな一般の人達を見た時、何とも言えない気持ちになりました。これがこのまま続くのだろうかと。
映画の話に戻りますが、取り調べの部屋で元妻との幻想の肉体関係。あのシーンいりますかね?無い方が、年齢制限が緩和されるという意味で色々な人達に見てもらえると思うのですが。
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