カンニング

オッペンハイマーのカンニングのネタバレレビュー・内容・結末

オッペンハイマー(2023年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

観る前に時系列が複雑で混乱すると聞いて準備してたので、そこはなんとか観れた。原爆開発に進むオッペンハイマー、オッペンハイマーの聴聞会、白黒のストローズ視点の3つがあることは最低限知っておいた方がいい。(しかもその中で回想がある)

日本公開されず配信スルーされることも危惧したが、遅れながらも無事公開。といってもアカデミー賞映画は3月公開が普通なので特別遅い訳でもない。

前半は原爆開発プロジェクトX、後半は法廷モノ

原爆投下後、オッペンハイマーに賞賛の拍手を送る人々、黒焦げになった死体を踏み抜く描写に、理性的に観ていたつもりが不快感を覚えた自分に驚いたんだよね
歓声が悲鳴に聞こえたり、顔が焼かれた女性を幻視したりと批判的なバランスはとっていたと思う(女性の顔の皮がピロピロしてるくらいで、原爆の被害にあったらそんなもんじゃねぇだろとは思いましたが)

原爆の核分裂が大気中に連鎖はしなかったが、核兵器が配備されいつでも世界を破壊できる状況は、結局同じなのではと最後に問いかける。映画が終わり、ロシアのウクライナ侵攻、イスラエル・パレスチナ紛争がある現実の世界に戻されるのは厳しいが生きていかねば