ノーラン監督の映画はいつも一度では理解できなくて2回は観てしまうのだが、今回も然り。登場人物が多いという話は観る前に聞いていたものの、途中で「誰だっけ？」ということが何度か起きてしまった。時系列もバラバラで途中でいろんなシーンが挟まるので、結構ついていくのが大変だった。それだけでなく、この映画が描こうとしているもっと深い部分についても自分はまだ到達できておらず、未消化な感じだ。もう少し時代背景やオッペンハイマーについて勉強してから再度劇場で観たい。
ただ、シンプルなストーリーでないだけに見応えがあるし、すごい映画だと感じた。この作品自体はアメリカの視点で作られているが、日本に生まれた日本人としてヒロシマとナガサキの経験をもっと知り、理解せねばいけないという気持ちにもさせられた。
恐ろしいことに、人類は世界を破壊する技術を持ってしまった。これは80年以上前の話であるのに、世界は非核からほど遠く、同じ地球上で無意味な殺し合いを続けていることが悲しい。
