このレビューはネタバレを含みます
なかなか好みの映画でした。長い作品だったけれど、最後まで集中して観れました。
裁判で夫婦の間に起きていた問題が露わになっていくにつれ、主人公サンドラの最初の印象が変わっていった。そのハイライトでもある喧嘩のシーンは特に迫力があり、実際こういう夫婦喧嘩よくありそう、とリアルに感じるものだった。夫婦が同業者で、片方(この場合は妻)だけ成功しているのは難しいだろう。しかも、夫は息子が事故に遭うきっかけを作ってしまったことへの罪悪感、妻はその夫を責める気持ちを抱えているのだから。個人的には夫に同情してしまった…。
結局妻は夫を殺したのか?
作品には明確に描かれていないが、そこがポイントなのだろう。「心を決めて」母の味方になると決めた息子のダニエル。作品には描かれなかった、親子のその後はどうなっていくのだろう?裁判に勝っても厳しい日々のはず…と想像を巡らせてしまった。