Kaz66

オッペンハイマーのKaz66のレビュー・感想・評価

オッペンハイマー(2023年製作の映画)
4.0
通常スクリーンでの鑑賞なので、“IMAXの没入感”はない状態での評点です。
たしかに重厚なサイエンス(physics)映画として、マンハッタン計画を主導し「原爆の父」として知られる物理学者の伝記映画として、また祖国に利用され陥れられる天才科学者の苦悩モノとして、面白かったですが“アカデミー賞7冠”って程なのか…。
公開3日間の興収は24年度洋画 No.1スタートらしいですが本国のヒットとは比較にならず、同週の成績も「変な家」「ハイキュー」「ドラえもん」に次ぐ4位…。日本人の心に深く刺さるというモノではないのかも知れません。
個人的な感想としても“ノーラン最高傑作”とは思わないし、映像美的にも(こちらもIMAXで観てないですが)DUNE2の方に惹かれました。
ただ最優秀主演男優賞のキリアン・マーフィー(オッペンハイマー)と最優秀助演男優賞のロバート・ダウニーJr.(ルイス・ストローズ)の聴聞会・公聴会における政治的陰謀ドラマとしてはとても面白く、ハラハラしその演技に見入ってしまいました。
オッペンハイマーの人間味みたいなところと、天才だからこそ未来が見通せて様々な“決断”を迫られる苦悩を(IMAXであればその迫力ある映像で)追体験できるモノなのか、試してみたいとは思いますがそれも自分の街にあれば…というぐらいのモチベーションでしょうか。
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