なおスコア高め

オッペンハイマーのなおスコア高めのネタバレレビュー・内容・結末

オッペンハイマー(2023年製作の映画)
4.9

このレビューはネタバレを含みます

アカデミー賞の日本スタジオで、オッペンハイマー🎥はI'MAX、I'MAXと連呼していたので
I'MAX 字幕版を鑑賞

この映画に関しては
日本人としての私と
映画観賞が好きな私と
感想が絡み合います
なので、-0.1

まず日本人としては、ともかく、
「ひでー話だな💢💢💢」
あの実験の火柱と爆風を体感した時点で、
そこで考え直して欲しかった
原爆はソ連もドイツも日本も開発していたし、
米国としてはお金も時間も労力もかけたプロジェクトで、
もう後戻りできない状況だったとしても
それでもだ
もしアインシュタインの提言通りにしていたら、あんなことは起きなかったんだろうか

足を踏み鳴らして熱狂しているシーンからは、核への懸念を引き出そうというノーラン監督の考えを感じたけれど
監督としては、原爆の被害の表現はあそこまでが限界だったのかな
でも踏まないでよ、焼け焦げる前は人だったんだよ
生きてたんだよ

映画としては、1人の人物に焦点を当て、じっくりと描くジャンルも好きなので
見応えのある映画だったと思う
オッペンハイマー個人を観てると、公聴会?聴聞会?で有利に働いて欲しいと思った
ちょっと女性にだらしない面があり過ぎだが
終盤の奥さんの、ものすごい有能さに脱帽
そしてきっと、助演男優賞・ロバートダウニーJr.は、
オッペンハイマーと初対面で“卑しき靴売り”って言われた時から恨んでたんだろうな
(他にも、池のほとりでアインシュタインに無視された!ってなってるし、この人物には認知行動療法が必要って思った)

アカデミー賞授賞式後のインタビューかなんかで、ゴジラ-0🎥の山崎貴監督がキッパリと言った
「自分はこのオッペンハイマー🎥へのアンサー映画を作らなくてはいけない」
どんなアンサー映画になるんだろう
日本以外の国の人にも受け入れられる表現で描いて欲しい
あまりに激しいと、はじめから拒否して観てもらえないかもしれない
日本人の悲しみや怒り、祈りも込められていて欲しい
何より、願わくば被爆者やそのまわりの方々が癒されるように
全てを兼ね備えるのは、どんな映画になるんだろう

ノーラン監督の映画としては、今回は分かりやすかったようにも思う
だけどもう1回観てみたい、できれば近い内に


2024.4.4
MOVIXさいたま
Dolby-cinema 字幕版🎥

1日日をあけて、予定が思いのほか早く済んだので滑りこんだ、2回目
Dolby-cinemaだから、
“ これが本物の黒 ● ”とかあるから15分くらいは予告だろうとたかをくくってたら
オープニングを観逃した…
でも2回目だからと気持ちを落ち着かせて

思ったのは、前回観終わったとき、私はものすごく怒っていたんだな、と
パンフレットも買い忘れて
(マット・デイモン出演作はもれなく買ってます)

今回は、展開を知っていたから雑念は減り
その分、登場人物たちの関係や、いじられてる時系列が分かりやすくスッと入ってきてくれた

だけどあの、足を踏み鳴らしているシーンが近づくのが嫌だった
実際、そのシーンではものすごく目付きが悪くなっていたし
心の中では恐ろしいことを考えた
(こんな風に負の連鎖はおこるのかな)

そして観終わって、とてもとても悲しかった
オッペンハイマー個人がどうこうでなく、
歴史の流れのうねりみたいなものを感じて
パンフレットを買ったので読みます