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オッペンハイマーのボンバへのネタバレレビュー・内容・結末

オッペンハイマー(2023年製作の映画)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

一番最初に驚いたのは、色の使い分け。
過去は白黒で現在はカラーの手法が一般的な気がするけど、今回は逆やった。
色の使い方が独特に感じた反面何か既視感があるなと帰りながら考えてたら、メメントやん!ってなって声出そうなった。笑
メメントはノーランが出世した作品で個人的にめっちゃ好きな作品なので、気付けて嬉しかった。
ただ、オッペンハイマーの内容は分かったようで分からない、モヤモヤした作品やった。
このモヤモヤは恐らく、「結局ノーランとオッペンハイマーの考えてたことは何?」って部分が理解できなかったこと。

アメリカがハリウッドがこの作品を作ることで、社会が個人個人が「原爆で27万人以上が亡くなったこと」、「今も核爆弾は存在してること」について再認識したり様々な議論をうむことで風化しない、アメリカとしても挑戦的な作品だったのではないか、と感じた。でもやっぱり、日本人としてのレンズを通して見ると、誰かを悪者にしたい、原爆の父が失墜から報われて良かったで終わらしてほしくないみたいな感情になる人は多いのではないかとも思った。
結局、規模感は違うし目的も違うやろうけど、銃を作った人は罰せられるべきなのか、の問いのスケールを大きくしたものなのか?議論できるほど知識はないけど、誰かと議論したい。

俳優陣が豪華すぎてびっくりしたけど、主演のキリアンマーフィは、ノーラン映画によく出てる常連やった。
ロバートダウニーがおじいちゃん役なのもハマってた。そして彼の誕生日にこの映画を見に行ったのは、引き寄せられてたのかも。