予習したから〜、は通用しなかった。
登場人物の多さに、専門用語。そこにノーランが時系列いじりをキメてきて、物語は複雑化を極め思考回路はショート寸前。とあるシーンでは拘りの特撮に限界も感じたな…
がしかし!終始鳴り続ける不穏な音楽と急な爆音のおかげで3時間という長尺なランタイムは意外と乗り越えられる。次々と出てくる人物は全員アタオカ。特に水爆アイデアをポップに発言した奴は最狂…と、この時代のイカれ具合が映像として再現されているのか!と解釈して観れば、なかなか面白い。
なかでもトリニティ作戦の鬼気迫るドライブ感とジャンプスケア級の音圧はホラー映画的。愛国心なんてないと思っていたけど、しっかりゾッとして再確認。
鑑賞するに至ってオッペンハイマーやマンハッタン計画について色々と調べた結果、自分の勘違いという可能性も多いにあるが、劇中で語られる事とズレが生じていた気がした。
だからと言って再度鑑賞しよう!という気にも中々なれないハードな一本。それ故に注意散漫な自宅鑑賞より強制力のある劇場での鑑賞を推奨。
・余談。
ボリスバッシュという人物、色々な映画で散々擦られてきたmkウルトラ計画に関わってた。