タノ

オッペンハイマーのタノのレビュー・感想・評価

オッペンハイマー(2023年製作の映画)
4.5
映画の上映時間の長さもすごいけど、座席の争奪戦が凄かった。初日日曜日の席があっという間に埋まるのはびっくり。

映画はかなり重かった。
ドイツとの核の研究にのめり込む姿は危機感の表れでもあるし、学者としての成功させる執念が凄かった。でも、時間があれば楽しむ時間も忘れないし、過ごし方が上手いなと思った。
そこで閃いたりして、色んなことしていると思いつく良い部分を知ることができて、良かった。
ドイツとの競争は手に汗握る見せ場が多かったけど、ドイツ負けて、相手が日本になったらやはり気持ちが落ち着かなくなった。
学者はなんとしても作り上げる一心だから、研究が止まらなく、完成してしまった時はすごくなと思いながらも、これが、広島、長崎と撃たれるから気持ちは穏やかではなかった。
当時のことだから、アメリカ、日本に対してどうこういうのは出来ないけど、爆弾が車に乗って向かう場面は辛かった。
その後は政治が動いて、研究して作り上げたオッペンハイマーが赤狩りで問い詰められて、老けていく様が悲しかった。
妻が強く支えてくれなかったら、オッペンハイマーは頼れる人いなくてどうなってたのかな?
学者と政治家の戦いは圧倒的に政治家の方が人の手配ができるから、勝てる可能性高いし、貶めることもできてしまう。
同じ国民同士で争うなんて嫌だなと思った。
分野が違うと、分かり合えない部分があるんだな。
出演者がとても多くて、話についていくのが大変だった。英語が分かるとまた違う感じで映画が観られるのだと感じた。
3時間なのに、どこでも緊張感とギュウギュウに詰め込まれたストーリーは素晴らしい。
理解不足だから、また映画館に行けたらなと思う。
タノ

タノ