とし

オッペンハイマーのとしのレビュー・感想・評価

オッペンハイマー(2023年製作の映画)
3.6
直接手を下したわけではなくても、原爆を作った人物として、投下に対する罪悪感は強い。

アメリカが絶対的な強さを見せれば、他の国は戦意を喪失し、戦争が終わるものと信じ研究を続けてきたオッピー。しかし、完成してみれば原爆の活用法に研究者の意見は反映されず、戦争を終わらせる信念よりも危険性に対する不安が上回る。

最終的に決断をしているのは大統領であるにもかかわらず、オッピーたちにも投下反対の意思は見られなかったと責任を押し付ける。とにかく汚い国のやり方が時間をかけて描かれていた。

しかし、時間逆光などのSF作品を得意とするノーラン監督が史実に基づくこの作品を撮る必要があったのかどうかはわからないが、さすがは彼がメガホンをとっただけのことはあり丁寧に描かれていた。
でも、さすがに3時間は長すぎるって。

24-39
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