ゴン吉

オッペンハイマーのゴン吉のレビュー・感想・評価

オッペンハイマー(2023年製作の映画)
4.0
原爆の生みの親オッペンハンマーの栄光と影を史実を基に描いた伝記的歴史ドラマ。 
クリストファー・ノーランが監督を務め、キリアン・マーフィが主演、エミリー・ブラント、ロバート・ダウニー・JR、オールデン・エアエンライク、ゲイリー・オールドマン、マット・デイモン、ラミ・マレックらが共演。 

ヨーロッパで量子物理学を学んだロバート・オッペンハイマー(キリアン・マーフィ)は、第2次世界大戦中、核爆弾開発プロジェクトであるマンハッタン計画の委員長に抜擢される。核兵器開発においてアメリカはドイツに2年もの後れを取っていたため、全米の科学者をロスアラモスに集結させて研究開発に取り組む。世界で初めて核爆弾の開発に成功し、原子爆弾が日本に投下されるが、多くの人々の命を奪う。オッペンハイマーは大量破壊兵器を生み出したことに責任を感じ、さらに強力な水素爆弾の開発には反対する… 

原爆開発の功労者である一方で、共産主義者として疑われたオッペンハイマーの光と影が描かれている。
原爆開発や日本における実戦での成功により、周囲が歓喜に沸き立つ中で、オッペンハイマーは大量破壊兵器を生み出してしまったことに思い悩む。
さらなる破壊力を持つ水爆の開発には否定的で、共産主義者との交流もあったことから、FBIやアメリカ原子力員会AECを敵に回すことになる。
途切れることなく続く会話を中心に構成されたヒューマンドラマで、集中して観ないと置いていかれる。
尺は3時間もあり疲れるが、オッペンハンマーの陰陽を丁寧に描いた歴史ドラマで見ごたえあった。  

2024.3 字幕で鑑賞
第96回 アカデミー賞(2024年)で作品賞、監督賞、主演男優賞、助演男優賞、撮影賞、編集賞、作曲賞を受賞
第81回 ゴールデングローブ賞(2024年)最優秀作品賞、最優秀主演男優賞、最優秀助演男優賞、最優秀監督賞、最優秀作曲賞を受賞
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