オッペンハイマーの4のネタバレレビュー・内容・結末

オッペンハイマーの目で捉えた世界へとほぼ強制的にその意識内へと取り込まれてしまう。スクリーンの中を他人事として客観的に見る余裕なんて微塵もない。感情移入のレベルなんてものじゃない。凄すぎる。

モノクロとカラー、あえて極端に分ける視点構造が対比を演出させ、オッペンハイマーを理解する重要なポイントとなっているなと感じた。
クリストファーノーランがどのような思惑でそのような視点構造や描写、難解な量子力学などを映像化したのか、などを購入したパンフレットや解説を用いて更に解像度を上げ理解した上で、もう一度、いや何度もオッペンハイマーの世界に対する見方や体験、心を五感で感じたい、と強く思った。

内容自体はかなりセンシティブではあるものの、だからこそ、と言うべきか私にはわからないが この映画を日本人である自分が観客として劇場で体験できたこと自体にものすごく意義深いものを感じる。様々なベクトルにおける知的好奇心をビリビリと刺激された。

第二次世界大戦に限らず、戦争について、原爆について"知っておかなきゃ"と思った。