きよみ

オッペンハイマーのきよみのネタバレレビュー・内容・結末

オッペンハイマー(2023年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

ぐわあ、没入していく
映画を観るじゃないよね、思考を体験している感じ
断片的なようで連続していて、オッペンハイマーになったような感覚
苦悩と寂しさと高揚感と怒りたちが伝わってくる
幸せ、という感情はあまり無かった

時代と共に価値観が変わっていく中で
自分の起こした行動が善にも悪にもなる

キティとジーンの存在が展開を読めない特異点になっていて、オッペンハイマーを苦しめていることの方が多いかもしれないけど、彼の人格を深く豊かにしている存在だと思う

他者から痛めつけられることで、自分の罪を軽くしようと思っているのなら、それは自己中なのでは?と思うし、その部分はキティに同情する
それだけ罪悪感があるってことなのか
自分の功績に対してそう思うのは、なんてやるせないんだろう
功績を功績として手放しに喜べたらいいのに、そこに政治が絡むと話が変わってきちゃうんだなあ

なーんとなくだけど、君たちはどう生きるかを観た感覚とちょっと似たところがあるような気がしたんだ
きよみ

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