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オッペンハイマーのhashiのレビュー・感想・評価

オッペンハイマー(2023年製作の映画)
3.6
年度末仕事が忙しすぎて2ヶ月ぶりぐらいの休日でやっと映画鑑賞できた。
しかし見たかった映画達はすでに公開終わってたり時間が無理な時間だったりで残念。
配信などで見ようと思ってます。
アカデミー賞も受賞して評価が高いこの作品。
個人的には思ってたよりは退屈な映画だった。
他の人の感想見てたら事前予習があった方が良かったのか。
全然知らない自分はオッペンハイマーは原爆の父と呼ばれる開発の中心的人物だったこと。しかし水爆開発には軍拡を含めて生涯反対してたこと。晩年は公職追放されて監視される生活を送り後年まで名誉は回復しなかったことぐらいの個人的な知識で臨みましたが、
出だしから抽象的な展開や時間が行き来する構成で、しかも難しい理論の話なのでこれは分かりにくいなっていう感想が先に来ました。
物語はオッペンハイマー事件と言われる不公平な原子力委員会による公聴会での吊し上げの実話を主軸に過去の回想を行き来しながらオッペンハイマーが原爆の開発にどのように携わり完成させたのか。そしてその後を人となりを交えながらその苦悩を描いてた。
出だし退屈ながら、次々集まる天才の科学者達やドイツが降伏して日本も敗戦目前、原爆開発が必要なのかと一部が考え出す中も止まることなく時間と共に濃縮されていくプルトニウム、進む開発、音楽と共に否応なしに盛り上がっていく演出は本当に上手かった。
それぞれの思惑を孕ませながらオッペンハイマー自身も開発してるのがただの高性能爆弾でなく世界を新時代に導く物だと分かりながら世界初の原子爆弾の実験は成功。人々の阿鼻叫喚の称賛の中、戸惑うオッペンハイマーも人々が求める演説を行うが、周りの音は彼の耳には聞こえないところでよく分からない涙出た。核を落とされた側の日本人だからというわけでもなく個人的によく分からない感情を感じた。
ただそこまで盛り上がってまた公聴会に舞台が映りその後のオッペンハイマーが描かれるとまたちょっと退屈だったかな。
個人的に全体見たらそこまでの評価ではない映画だったかな。
トルーマンと会った時の話は実話みたいですね。トルーマンの人となりがすごくよく分かるエピソードだったな。
個人的にすごい好きだったのがオッペンハイマーの分岐点に天才のアインシュタインが毎回出てきてオッペンハイマーと会話を交わすところ。
実際どれくらいの接点があったのかは知らないけど数式を見せただけで分かり合える天才同士ていうのがすごく良かった。
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