このレビューはネタバレを含みます
日本人として観ていて
途中まではだいぶ苦しかった。
家族・親族に被爆者はいないけど、
絶対に体験したくないことだし、
恐ろしいことだと思う。
きっと日本教育を受けた人々は
誰でもそう思うのでしょう。
だけど、その日本バイアスを取り去って
この映画を観ると....
もし、自分があの時代にアメリカ人として生きていて、
これ以上にない優秀な科学者で、
探究心も強くて、
国から民から必要とされて、
成功すれば戦争が終わるんだとしたら。
それでも確率の低い"世界が壊れる"リスクに目を向けて、手を止めただろうか。
費やした時間や苦労を思えば
すぐ目の前にある成功を掴みたくもなるのではないだろうか。
当然あの惨事を知って絶望するんだけど。
裏切り、掌返し、力の誇示
いつの時代も人間は業に深いことを
痛感させられる映画でした。