このレビューはネタバレを含みます
大きく３つのテーマで話が進んでいると感じた。
①オッペンハイマーの科学者としての側面
・原子爆弾を証明したい科学者の意地
②オッペンハイマーの人間的側面
・原爆使用により核兵器の恐怖を知り各国は使用を控える。巡り巡って平和に。
・愛国心はある。たしかにアメリカが戦争で勝った。しかしそれにより落とした沢山の命もある。正しいのか？
③ストローズの逆恨み
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原爆を落としたことが正しいとは思わないが、①②の話があったと思うと考え方は変わった。オッペンハイマーも苦悩があっただろうと感じた。
また、たまたま主管がオッペンハイマーであっただけ、たまたま落とされたのが日本だっただけ。そういう風にも感じた。
いずれ誰かが原爆を開発して非難を受けるだろうし、どこかの国が悲惨な目に遭っていたのかもしれない。
実際オッペンハイマーがどこまで映画通りに思っていたか分からない。史実はほんの一部で、あとはクリエイティブに再現したのが今回の映画だと思う。
だとしても色々考えさせられ！気付かされた映画だった。ノーランはよくこれをテーマにしようと思ったなと感じた。
なお本作も時間軸が入れ替わり立ち替わる点でノーラン節は出ていたと思う。しかしテーマがヒューマンドラマ寄りであること、Not SFであることから刺激は少ないと感じてしまった。割と時間軸は脳内で整理しながら見ることができた。
最後に、、、
アインシュタインにノーランが放った「我々は爆発した」とは？分からなかった。。
