長崎で原爆資料館に行ったあとに鑑賞。この映画を長崎で観たのは有意義だった。あれだけの被害を資料館で見たところに、その爆弾を作った人の話。長崎の空からアメリカに思いを馳せる。奥行き理解が深まった。
ノーラン監督、インターステラーにはハマらなかったけど伝記モノのこれは楽しめた！
すでに観た人に「事前知識がないと難しいかも」と言われたので、ネタバレ解説を読んでから観に行ったら理解できてよかったあ。普通に映画としてめちゃくちゃ面白い。
人を殺したいということではなく、国家プロジェクトに協力したのは学者としての誇りをもっていたから。核開発を急いだのはアメリカ人としてドイツに使わせたくなかったから（ドイツが使うともっと悪い未来になると思ったから）。でも、頑張って原爆を作ってプロジェクトを成功させたらもう軍にとっては用済みになり、戦後はスパイ容疑をかけられる。手の平を返されても、それを受け入れているかのような態度。
アインシュタインとの会話のシーンが全てなんよな〜
原爆投下はもちろん悪で、人類史上最も愚かなことだと思っているが、個人的には戦争終結の一助になったことは否定できないと思う。鹿児島の知覧や沖縄ひめゆり記念館に足を運んだことがあるが、そこに展示されている手紙などで当時の人たちの考えに触れると、「最後の1人になるまで戦い続けることこそ美徳」という考えが浸透していて、たしかに原爆投下がなければもっと長引いていそうという印象がある。ここらへんはもっと日本側の降伏に向けた政治・外交について勉強せなあかんなぁ。
