オッペンハイマーのサンジミニャーノのネタバレレビュー・内容・結末

あの原爆が、たった2年程度で完成したというのが驚きでした。オッペンハイマー、アインシュタイン…ユダヤ人は本当に賢い。脱帽です。ヒットラーが恐怖に怯えた理由がよくわかります。
日本人が憎いと思うのは原爆を作った人間ではなく投下を命じた人間だ、という大統領の言葉が印象的でした。たしかに私自身も大統領の名前は知っていても原爆の父のことは何も知らずにこの映画を観ました。
原爆投下後の日本の惨状を知らない人々の歓喜は胸くそ悪くもありつつ、「やらなければやられる」精神の極限なのかとも思いました。オッペンハイマーを称賛する聴衆を前に、彼の目に映る被爆者のイメージ（聴衆の皮膚がピラピラする様子、閃光のあと一瞬で全員が消える様子）は綺麗に描かれ過ぎで、是非とも広島の原爆資料館に多くの人が訪れていただき、おぞましい事実を知っていただきたいです。
現在も多くの海外旅行者が原爆資料館を訪れているようですが、80年前でさえあれほどの威力があった核兵器。次に核戦争が起きれば地球滅亡でしょう。恐ろしい世の中になりましたが、自分事として考えなくてはなりません。