日本人としてはかなり複雑な気持ちになる映画。かといって日本人を不快にするような形では決して作られていない。核兵器が人類にとって愚かな選択であるという考えは貫かれている。
原爆の実験が成功したときの関係者の喜びようは、その後の甚大な被害を受けた側の心情としていい気分ではない。が、それが現実に起きたことであり、人類の歴史なのでなかったことにはできない。
アメリカ人が広島・長崎を扱った映画としては、本質的にかなり切り込んでいる。そして見せ方もうまい。
出てくる人が多くて何が起きているかわかりにくいところもありつつの、3時間があっという間。
やっぱノーランはすごい。