botanicsさんの映画レビュー・感想・評価

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わたしを離さないで(2010年製作の映画)

4.0

命や寿命について考えさせられるSFとしてはPLAN75やオールドと同じく良作と言えるのではないでしょうか。
思春期~20代にかけての若者たちの物語なので甘酸っぱく切なく始まるが、やがて・・・
約束のネ
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透明人間(2019年製作の映画)

3.2

カメラワークによる演出が何も起きないのにコワイ。
じわじわ恐怖が積み重なる前半が特にこわい。ヒッチコックのガス燈を思い出す雰囲気。
後半のアクションは前半に比べると作りが荒い感じがした。強すぎるし。
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ヒトラーのための虐殺会議(2022年製作の映画)

3.9

関心領域観賞後にエグすぎない映画やドキュメンタリーを見ていてこれもその1つ。
風光明媚な場所でリッチそうな食事やコーヒーやアルコールをたしなみながら、ドイツ高官たちがおそろしい会議を繰り広げる。ほぼ史
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D-デイ ノルマンディー上陸(2019年製作の映画)

3.8

ノルマンディー上陸作戦の成功をたたえるようなドキュメンタリーかと思ったらそうではなかった。
戦場がいかに過酷だったかいかに犠牲が多かったかということが実際の兵士の証言で延々と語られる。なのでひたすら悲
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ヒトラー 〜最期の12日間〜(2004年製作の映画)

3.8

関心領域のインパクト冷めやらぬうち、うっすらとしか知らなかったヒトラーの最期を知るべく観賞。軍人がたくさん出てくるので誰なのか調べつつ見たが、記録に忠実に再現されているよう。
ナチスドイツ崩壊までの数
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ウィッシュ・ルーム(2019年製作の映画)

3.0

いろんな考えさせらる要素を含んでいるのだがそれぞれ今一つ深められなかったような。
グロがないのはよかった。
ところどころ音で無駄におどかしすぎだが。

オテサーネク 妄想の子供(2000年製作の映画)

3.9

不思議な味わいのダークファンタジー。
残虐シーンやこけおどしのホラー要素ほとんど使用せずこの物語を仕上げたことに拍手を送りたい。だいたいこの手の話はそういうのでインパクトや話題性を得ようとするのが常な
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ブレーキ・ダウン(1997年製作の映画)

3.8

サスペンスとアクションの描き方がうまいので引き込まれる。
出来事自体はひねりはないというか奇をてらっていないので、むしろ古臭さを感じないエンタメになっている。

ギヴァー 記憶を注ぐ者(2014年製作の映画)

3.8

幸も不幸もない平坦な超管理社会から本当の世界に目覚めていく話。
シンプルに作ってあるのでSFとして設定がいまいちよくわからないところがあるのだけれど言いたいことは伝わってきた。カラフルな世界が美しいね
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.5

日本人としてはかなり複雑な気持ちになる映画。かといって日本人を不快にするような形では決して作られていない。核兵器が人類にとって愚かな選択であるという考えは貫かれている。
原爆の実験が成功したときの関係
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ゼイリブ(1988年製作の映画)

3.9

意外なシーンが多くてなかなか目が離せない映画。
さすが鬼才の作品って感じ。
主人公がなんかいろいろ考えてそうだけど脳筋で不思議なキャラだなあと思ってたら本職をあとで知って妙に納得。
今の映画に比べたら
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THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

3.0

面白い設定だし映画としては悪くないと思う。
ただ主人公の暴走っぷりについてくのがキツくなり後半は倍速で見た。
いろいろ予見できる間違いを犯しすぎ。いい人なのはわかるんだが。オチもこうだろうなと思った通
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ジュリアン(2017年製作の映画)

3.9

DV夫のリアリティが感じられる。一番の被害者は子供なんだなというのもよくわかる。
もちろん夫=父親が最低なんだが、母親も愛情がありつつ子供を守り切れない。もっとやれることがあるだろうと思える。そういう
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エターナル・サンシャイン(2004年製作の映画)

3.5

林檎とポラロイドを見たあと、監督が好きな映画ということで観賞。途中で見たことがあると気づいたが結末を覚えておらず最後まで。
ジムキャリーは内気な役がはまりすぎて最初誰かわからなった。ケイトはこの役には
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林檎とポラロイド(2020年製作の映画)

3.1

ヨーロッパ映画らしく間がたっぷりで、話が暗いというより映像が暗い。
台詞は少なく心に残るものもあまりなかった。雰囲気を味わう映画かな。
ひたすら林檎はおいしそう。

重力ピエロ(2009年製作の映画)

3.6

小日向さんの存在感はさすがだし子役含めて若手もみずみずしくてよかった。
ところどころ進行がまどろっこしいかな?と思えるところがあったが、いろいろ考えさせられるテーマ。ガンジーは好きな名言がいくつかある
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ローズの秘密の頁(ページ)(2016年製作の映画)

3.4

美しいというだけで様々な男に欲望される不幸な女性のお話。事件の真相は…というミステリー要素もあり。
全体として雰囲気があって俳優陣も魅力的なので最後までじっくり見れたが、恋愛、女性蔑視、戦争、精神科医
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TAR/ター(2022年製作の映画)

3.9

ケイトがかっこよく演技もすばらしい。こういう役も似合うなあ。
冒頭から知らない固有名詞(主に音楽家の名前)がばんばん出てくるので調べながら見ていたらちょっと眠くなった。
後半は引き込まれて一気に見れた
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アジャストメント(2011年製作の映画)

3.0

読んでいた本に出てきたので見た。
絵的な面白さもあまりなく話もうだうだしてるので眠くなってしまった。
振り回されるエイドリアンかわいそすぎでしょ(笑)

her/世界でひとつの彼女(2013年製作の映画)

2.8

設定やテーマはまあいいとして恋愛の経緯が陳腐すぎてまったく記憶に残っておらず、数年ぶりに2回目見てしまった。
それでもほとんどどのシーンも覚えていない!
展開が大量生産の恋愛コミックレベルかそれ以下。
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名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊(2023年製作の映画)

3.6

嵐の夜のいわゆるクローズドサークルミステリー。
ほとんどが夜中進行するので全体的に画面が暗め。映画館のせいかもしれないが音がいちいち大きすぎた。
そこまで脅かすような演出しなくてもいいのにな。ホラーで
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RRR(2022年製作の映画)

4.0

すごい迫力。やたらと映像がかっこいい。
ダンスシーンの印象が強くアクションコメディだと思っていたら結構シリアスな展開もあったりして大人向きでした。
3時間をものともしない脚本力もすごい。
一つだけ物足
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PLAN 75(2022年製作の映画)

4.2

倍賞千恵子がとにかくいい。
老人が静かに死と向き合う映画というとノマドランドを思い出すが、あちらはどこか軽さや明るさがあったのに対して、そんな余裕もなくひたすら重苦しく救いがないのが日本のリアル。
P
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フライト・ゲーム(2014年製作の映画)

4.0

大事なことを衆人環視のなかでやってたりしゃべってたり気になるところはあるが全体としてテンポよく面白い。
何気に副操縦士が敢闘賞。

ロスト・ボディ(2012年製作の映画)

3.3

スペインのサスペンス映画ということで珍しさもあって観賞。科学捜査官がヘルスエンジェルスみたいだったり変わった味わいあり。
オイオイというきちゃないシーンがあったり〇〇にそんなことまでやらせる?というの
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EMMA エマ(2020年製作の映画)

3.8

オースティンの映像化は作ってくれてありがとうという気持ちにになるのでだいたい甘くなる。
やっぱりラブコメの元祖だけあって何度読んでも観ても面白いお話。
映像も美しいし衣装もおしゃれ。ピンクなどパステル
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キャビン(2011年製作の映画)

3.9

なんじゃこりゃ・・・となるが結構好きかも。
こけおどしや無駄な残虐シーンがなく(ゼロではない)設定と脚本で見せる。最後はちょっとしたカタルシスがあり、あるシーンでは爆笑した。
皮肉もきいてるしある種社
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ジョン・F・ドノヴァンの死と生(2018年製作の映画)

3.3

キットの陰を帯びた瞳とジェイコブ君の純真な瞳にはひきつけられるんだが、物語としてはちょっと物足りない。
二人の立場と年齢を超えたつながりというものがいまいち伝わってこないのが大きい。
おそらく手紙の内
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Mr.ビーン カンヌで大迷惑?!(2007年製作の映画)

3.5

幅広い客層向けにビーンのやらかしはちょっと控えめ。
ラストのナルシズムたっぷりの退屈な映画が皮肉がきいてて笑えるし、それをぶっ壊すビーンが最高。
ビーン版ザ・キッドだね。

ミスティック・リバー(2003年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

シリアスで重い展開だがぐいぐい引き込まれるサスペンス。男の愚かさと女の愚かさを存分に描き切っている。
まあいわゆる胸糞映画の部類なんだが、個人の悲劇というより人間の愚かさが生む世の中の悲劇という感じで
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ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

4.0

ドント・ウォーリー・ダーリンが面白かったので同監督ということで鑑賞。
ハイスクールものはあまり見ないのだが、大人も楽しめるなかなかの1本と言えるのではないでしょうか。高校卒業間際のきらきらとした、そし
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グリーンブック(2018年製作の映画)

4.3

トゥルーディテクティブのアリが良かったので鑑賞。この方の笑顔はいいね。
黒人差別はエグいし数十年前の現実に驚愕するが(今も変わってない部分があるだろう)、アリが飄々としてるのとあまり生々しく悲惨には描
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ジョーカー(2019年製作の映画)

3.5

ヒースのジョーカーを一つの完成形とするならば、こちらはいわゆる解釈違い。それぞれ好みがあるだろうがジョーカーの解釈としては個人的には2点。
善悪の線引きをあいまいにしたり、強いキャラクターを人間らしく
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SHAME シェイム(2011年製作の映画)

3.2

最初はただ楽しんでいるように見えるブランドンがだんだん苦悩していくあたりの描写はいい。セックス依存症ってやっぱ病気なんだなとわかる。
この2人の関係云々より、親から虐待を受けた兄妹なのかもしれないと想
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アンソニー・ホプキンスのリア王(2018年製作の映画)

3.0

子供の頃に寓話的に理解していた話が、こんな残酷物語だったとは知らなかった。
リア王の全体像を理解するにはよい。
ただ中途半端に現代風にしているので、設定の面白みが全然ない。
どうせならシャーロックみた
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ドリアン・グレイ/美しき肖像(1970年製作の映画)

3.2

ヘルムトバーガーの美でなんとかもってる。
映像の面白さは各所にあるが、全体としてB級っぽい。だがそれが面白い。