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消えない罪の333のネタバレレビュー・内容・結末

消えない罪(2021年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

海外の批評が良くなかったため期待していなかったが、想像よりずっと良かった。

イギリスのミニドラマ版を観ていたのでストーリーは分かっていたが、それでもドキドキしたし新鮮にみられた。上手くまとめていたと思う。しかしほぼドラマと同じストーリーってのはびっくり。ハリウッドの御涙頂戴にはなってなかった。(まぁドラマ版のご都合主義な展開もそのままだったが。)

化粧っけなしのサンドラ・ブロックの賞狙い演技かな?と思いながらもすぐに惹きこまれた。彼女は大泣きしたり恫喝したりする派手な演技よりも今回の主人公のように、ブレイクに罪を打ち明けて店から出るシーンで涙を一瞬で堪えて感情に蓋をする演技や、ケイティが記憶を無くしていることを悟り、決意と共にパンケーキを食べるケイティを眺める切ない笑顔の演技が抜群だと思う。
胸を締め付けられた。

フラッシュバックが多様されていて気が散る、登場人物が多い割に各自を描き切れていないという面もあるが自分には許容範囲内(ロブ・モーガン演ずるヴィンセントとヴィオラ・デイヴィス演ずるリズがもうちょっと深みある役だとなーとは。)

主人公の身勝手な行動(とはいえ予見は出来なかったか)が要因で思わぬ誘拐事件を起こしてしまう点は後味は悪いが、それでもラストには涙。ドラマ版よりかなりあっさりめの終わり方も逆に良かった。
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