フジタジュンコ

ノースマン 導かれし復讐者のフジタジュンコのレビュー・感想・評価

3.0
“Years later”(数年後)ってたったひとことで、線の細い美少年が40代の2メートル近いムキムキのバイキングになってるの、どう考えても無理がある…!!

北欧神話については聖闘士星矢のアニメオリジナル「アスガルド編」レベルの知識しかない私が悪いのですが、神話として描きたかったのか、アクションを描きたかったのか、グロ描写を含めオカルトとして魅せたかったのか、どう見ていいのかよくわからず、いつ面白くなるのかな、と思いながら見ていたのですが、いつまで経っても面白くならず、ビョークの登場で満足してしまってそのあとちょっと寝てしまった…(劇場で寝たのはドゥニ・ヴィルヌーヴの「DUNE」以来か…)。

少なくとも6回はフィヨルニルを殺すチャンスがあったのにアムレートときたら全然動かないし(そもそも魔女に言われるまで復讐を忘れてたし…)、似たようなセリフで似たようなシーンが延々とつづくので飽きてしまう。肉弾戦もリアルっぽさはあるのですがどうにもこう、モタモタしていてつまらない。相当にお金のかかっている映像作品なのはわかるんだけど、没入できなくて、現代の俳優が頑張って9世紀を演じておるなあというなんかちょっと醒めた感じにさせられてしまった。PG12ということで期待をしすぎたのかもしれない。ニコール・キッドマンと、人体損壊的な磔はステキでした。

私は映画リテラシーがゼロなので、作家性のつよい映画監督の作品はあんま合わないのかもしれないな〜アニャたんはじめ、皆さんいっぱいお尻を出してくれたのでスコアは+0.7くらいしました。