大好きなロバート・エガース監督最新作ということで。
ストーリーは復讐劇なのでシンプル＆頭を使うこともないですが、成人の儀式、預言、魔力、虐殺…etcの演出が強烈に印象に残る。
特に注目すべきはロバート・エガース作品ならではの徹底した時代物へのこだわり。西暦895年ということで情報も少ない中、学説等に忠実に従って時代背景を作られたそう。初大作に挑戦しても監督のこだわりはブレない！
正直、アクション自体は現在「RRR」脳の私には物足りなかった…。ですがアクションだけが見所ではないのでそこは気にならなかったです。アレキサンダー・スカルスガルドの作り上げた野獣のような肉体は見事だったし、”全て見えると謎が消える”という理由であえて暗めの映像になっているのが効果的だったと思う。
あと脚本に当て書きされていることもあって、キャストの魅力がありきの作品。どの役柄も、1人1人の演技の味が存分に生かされてました。
中でも、ビョークが演じる預言者の説得力、アニャちゃんが演じるオルガの神秘性に惹きつけられる…！
あんな広大な自然の中にある温泉にアニャちゃんと浸かれる天国があるなら、私がアムレートなら絶対手放さないな笑
個人的に監督の作品は 本作のような壮大な世界観で見るより、いつもの狭い世界観で見る方が好きかもしれない…と思いました。なので現在企画中の「吸血鬼ノスフェラトゥ」の陰湿そうなリメイクを楽しみに待ちたいと思います！
