大まかな脚本のみを決め、セリフ等は即興劇で撮影された2つのエピソードからなる映画｡
チャプター1は微妙な距離感の男女が旅行中の些細な出来事によりその関係性に変化が現れる感じなのだが、その描き方がとても良い！
各キャラ毎に今の関係への諦観？というか物足りなさみたいなものが空気感から感じられる上に、基本アドリブと言うことでやり取りの生生しさが存分に出ていた。途中で出てきた高校生はチャプター2でも出てくるのだが、ここのパートの掛け合いがとても面白く劇場内で笑いか起きていた。
チャプター2は、高校生の男女5人が勢いで映画を撮ろうとする話なのだが、こちらも素晴らしい！
友達同士で楽しくやっていた中で皆が隠していた恋心が表に出てくる事でその関係性が変化していくのだが、ここら辺の展開のあるキャラの動きがとても好き。
大人から見たら完全にこいつが悪いのだが、青春の無責任さや残酷さみたいのを感じることが出来たし、最終的なオチも高校生にしか出すことのできない熱量みたいなものを感じた
2つのエピソード自体はほとんど関わりはないのだが、本質的な内容は同じであり、登場人物が大人と高校生というだけでこうも雰囲気が変わるというのがとても面白かった。
2エピソードをまとめて1つの作品とすることでどちらのエピソードもより深い意味合いが出てきており、相乗効果的に面白くなっていると感じた！
