バンカケ

大怪獣のあとしまつのバンカケのレビュー・感想・評価

大怪獣のあとしまつ(2022年製作の映画)
2.0
大怪獣が謎の力によって倒されたあとの、怪獣の死体処理をどうするかの話。

まず、話のさわりだけ聞くとめっちゃ面白そうな感じがしていたのだが中身の方は想像を遥かに下回る出来映えだった…

まず、シリアスとギャグのバランスが非常に悪い。
国の一大事に閣僚が揃った会議だというのに緊張感がまるでなく、しょうもないギャグの応酬を見せられたときには心底がっかりした。
シリアス一辺倒を避けたいのは分かるがもっとストーリーと状況にあったギャグにしましょうよ…
個人的には怪獣命名の下りとかは面白かったのでああいうリアルさがあるボケが欲しかった
正直中学生までしか笑わないようなギャグばっかりで見ていてしんどかった(実際観に来ていた小学生は結構笑ってた)
クレヨンしんちゃんの映画の方がよっぽど品のある笑いの取り方してる笑

各官僚にも意味不明なキャラ付けをして笑いを取ろうとしたが、起こっている事象の大きさをまるで理解していなくてとても不快だった。
豪華な役者陣にこんなキャラを演じさせることに抵抗はなかったのかと小一時間問い詰めたい。

客を小馬鹿にしたようなスローモーションや伏線の演出も呆れてしまった…
全然意味のないシーンでもやたらスローモーションを使っていて意味がわからなかった…何を見せたかったんだ?

カメラワークも最悪で、まるで自分が取られていることを理解してるかのようなカット割りがあったりして萎えたし、あるシーンで手前にピントがあったとき、後ろの西田敏行がゆで卵みたいになってて笑ってしまった。本当に完成品を確認したんかな?

恋愛要素もちょこちょこあったが、ストーリー展開場そこまで必要にも思えなかったし、映画の面白さに寄与していないし、まずこの映画に恋愛要素を求めてる人はいないと思うのでなぜあんなに入れたのか謎だった。

何より一番悪いのがラストの展開!
こんなオチ見せられていい映画だったと思えるわけがないだろ!!
今までの話をすべてぶん投げるようなクソみたいなラスト…登場人物全員から見たら、そんなんやれるなら最初からやっとけよってなるやろ。それがありなら、この映画って意味ないじゃん笑
そして、エンドロール後の映像が多分映画史上最悪のエンドロール後映像だと思う。この映画の良くないテイストのギャグ、メタ的な発言、映画の内容に必要のない情報とエンドロールまで見てくれた客に泥をかけるような出来だった。

こんな感じの映画なので、映画館で見るより友達とツッコみながら見た方が面白い映画かなぁと思った。
どうしてもお金と時間を捨てないといけない場合は映画館で見ることをおすすめしたい。

2022年6本目
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