バンカケ

猫は逃げたのバンカケのレビュー・感想・評価

猫は逃げた(2021年製作の映画)
4.3
双方が不倫しており、離婚したいが飼い猫の親権のせいで離婚できない夫婦の話

今泉力哉と城定秀夫で、脚本と監督をやり合う企画の今泉力哉監督の作品。逆の城定秀夫監督の愛なのにも同日鑑賞

W不倫の離婚物というドロドロになりそうな題材だが、そこを感じさせない展開と空気感の作り方が上手い!
主要登場人物の4人は、いい人間とは言えないが皆人間味と魅力が溢れておりどの登場人物も応援できた。
この映画は焦点の歩のように、ラストの一点ですべて爆発させる展開なのだがこの爆発が素晴らしすぎた!
今までの各々の不満を爆発させ、小気味良いテンポで繰り広げられる言葉の殴り合いだが、全編通して今泉節ともいえる間合いのあるゆったりとした会話からの振り幅でより面白く感じたし、笑い声を堪えられなかった!
やっぱり今泉監督が撮る作品は独特の空気感があって、見ると自分が大人になったかのように錯覚させてくれるので大好き!

今年11本目
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