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四畳半タイムマシンブルースのめるのレビュー・感想・評価

4.7
「仲良きことは阿呆らしきかな」

私と小津と明石さんと時を超えて再会…!!

四畳半の新作をリアルタイムで読めて、しかも映画化までしてくれてありがとうの気持ちしかない!
今作の小説が出版されたときに森見登美彦先生の配信交流会で直接お話する機会もいただけたという私の中でも特に思い入れの強い作品です!(zoomの調子が悪くて顔出しができなかったけど…)

『サマータイムマシンブルース』も元々面白いのに、癖が強い四畳半メンバーが主役になってさらに面白さが倍増してる。
個人的に上田誠さんの脚本はハズレがない!四畳半神話大系も原作を上手に脚色していてアニメならではの面白さを出していて本当に凄いと思った。

湯浅政明さんの作り上げた四畳半を残しつつ、誰でも楽しめるSF群像劇に仕立て上げられていたのも大満足でした!
ほんわかの顔をして微笑んでいたキャラクターたちがツボ(笑)

いや〜〜今回も小津は可愛かった。小津の可愛さを絵と声付きで見られたのがやっぱり嬉しい。
私と暑苦しい部屋でいちゃいちゃしているの可笑しすぎた。小説では明石さんの印象が強かったけど、映画では小津の存在感アリアリでした。
あの麦茶の飲み方は恐ろしいわ…(笑)

ポスターで一番目に留まるのは明石さんのビジュアル!すごくいいよね…!!ストライプのだぼっとしたワンピースがとってもかわいい。
「私」との物理的な距離は決して近くないのにキュンとしてしまう空気感が清らかでとても良きです。
明石さんのチャキチャキした歩き方が好きで、映画館を出たとき真似して歩いちゃった。

演出の工夫もたくさん詰まっていて何度も見て発見していきたいと思いました。
時間帯の違いを色味で表しているのが美しく、特にラストの鴨川デルタのブルーアワーがとても印象的で素敵でした。

今日のために買ったもちぐまを鞄に付けて行ったら私の隣にも明石さんみたいな服を着た女性がいて、「今、四畳半を好きな人たちと一緒にこの映画体験を共有できるなんて嬉しい!」と思った。

特典の小説「ふしぎな石のはなし」も良かった!(まさか新作が読めるなんて!ここでも過去作を踏襲していて嬉しかった。)
Disney+で見返せるし、配信限定エピソードも楽しみ。

幸運なことにちょうど来週は京都に行く予定だから聖地巡礼できたらいいな、なんて思ってます。
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