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故郷とせっけん
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故郷とせっけんの作品紹介

故郷とせっけんのあらすじ

伝統産業のせっけん製造が有名な、シリア・アレッポでせっけん工場を経営していたカダハ家。しかし、アラブの春を端緒とする戦闘の拡大で、一家は国境を越えての移動を余儀なくされる。国境を越えてなおトルコで続けられる一家のせっけん作りの営みに、彼らの日々の想いが切実に、丁寧に織り交ぜられる渾身のドキュメンタリー。

故郷とせっけんの監督

原題
製作年
2021年
製作国
日本
上映時間
131分
ジャンル
ドキュメンタリー

『故郷とせっけん』に投稿された感想・評価

syuhei

syuheiの感想・評価

4.0
2021年の八島輝京監督作品。八島監督は立命館大学映像学部の卒業生。

民主化運動「アラブの春」はシリアにも飛び火し、アサド政権と反体制派・外国勢力による内戦が続いていた。シリアのアレッポで200年にわたり石鹸工場を営むカダハ家はトルコ側の国境近くの街カズィアンテップへの移住を余儀なくされる。異郷の地で伝統産業を続ける男たちのドキュメント。

カダハ家の工場で働く男たちが伝統的な手法で石鹸づくりを行う、そのプロセスと彼らの日常風景を丁寧に捉えたドキュメンタリー。彼らは声高に政治を語らずただ黙々と石鹸を作り、イスラームの作法で神に祈りを捧げる。撮影する監督とのコミュニケーションは英語を介して行われるがどちらも片言レベル。

秀逸なのは石鹸というモノに焦点をあてたことだ。それは破壊や暴力から最も縁遠い、人間の生活を清潔に、そして豊かにするために作られる。アレッポ伝統のオリーブ石鹸が地道な作業の積み重ねで完成する様子をじっくり観ることは、石鹸を楽しむ余裕のある平和な日々の暮らしの尊さへの思いに結びつく。

内戦のシリアを逃れトルコの街に移住し石鹸工場を再開したカダハ家。暮らしぶりも悪くなさそう。それなら結構じゃないかと思いそうになるが故郷を捨てる悲痛な感情が最後に一瞬だが露見する。彼らもまた難民なのだ。2023年2月に起きたトルコ・シリア大地震によりさらに多くの難民が生まれてしまった。

上映後の監督トークショーによるとカダハ家をはじめ本作に関わった人々はひとまず地震の難は逃れたという。今回の上映会は立命館大学の災害復興支援室の企画によるもので無料で開催された。受付に募金箱が設置されているので映画鑑賞チケット分くらいは投じて帰りたいと思う。

カダハ家の工場がつくるアレッポ石鹸、ぜひ商品を購入しての支援もしたいと思うんだけど、監督いわく石鹸の輸入は薬事法が絡んでいろいろ複雑らしい。 https://kadahco.com/

作中に女性がまったく登場しないのは編集的意図ではないとのこと。工場は実際に男性のみで運営されており、街中には女性もたくさん往来している。ただ、異教徒である監督がイスラームの女性をカメラに映すことには家庭やコミュニティ内で温度差があるそうな。カダハ家の風景にもその様子は伺える。

https://twitter.com/syuhei/status/1649623889268600835?s=20