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イニシェリン島の精霊のラムのネタバレレビュー・内容・結末

イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

久しぶりの映画館での鑑賞でした。

美しい島、のんびり流れていく時間、温度や匂いまで感じられるような空気感。

兄妹愛、友人関係、父と息子の在り方、死への抵抗、自分らしさとは、自分という人間の存在意義とは。
閉ざされた閉鎖的なコミュニティの中では大多数である事が正解で、それ以外はのけ者とされる。
現代社会のイジメのそれと似てるなぁと、感じた。

懺悔のシーンで激怒する神父さんに爆笑しそうになった。
やっぱりみんなノーマルで居たいんよね。
自分らしく生きたいけど、結局人からどう見られるかが先に来ちゃうんよね。

パードリックとコルムのやり取りの横で、個性豊かな島民の生き方や性格が面白かった。
ここで一生過ごしていくってなったら狂うか自分を消して生きるか、鬱になるよね。
ほんと濃い島。
いやいや、現代も日本も結局こうなんやわ。

心を閉鎖的にせずに常に周りに向けて生きようと思った。

映画観ながら、あれ?私ドミニクに似てるってなってそれも面白かった。
気づいたら特異な存在(笑)

内戦と2人のやり取りを時を感じさせながら、多くを語らず景色や動物を使って表現しているところが良かった。

次観る時は『2』を意識して鑑賞したい。
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