しろくま

イニシェリン島の精霊のしろくまのレビュー・感想・評価

イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)
3.9
ある日突然「友達やめる」って言われたらそりゃびっくりするよね

パードリック(コリン・ファレル)は自分のことを「優しい奴」「良い奴」って思ってるけどホントにそうかな?コルム(ブレンダン・グリーソン)には「退屈な奴」って言われたし島の人たちやパブの仲間たちにもそう思われてる感じはあるけど、ちょっと自己中な「嫌な奴」っていう側面もちらほら垣間見える
ドミニク(バリー・コーガン)はちょっと知的障害がありそうな若者だけどその分「良い人」「悪い人」を明確に感じ取れるところがある
パードリックはドミニクから悪い人認定を受けてしまう

うん、まあそうだろうね

田舎の中でも島という物理的に閉ざされた場所で生きるのは本当に窮屈そうだ
そんな閉塞感に満ちた生活なんか捨て去りたいと島を飛び出せる人間もいれば、閉塞感にがんじがらめになりながらもその場所を離れられない人間もいる

自分はどっち側の人間か?
考えさせられる脚本だった
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